教育福島0146号(1990年(H02)04月)-006page
提言
生涯学習社会への移行
いわき経済同友会代表幹事
いわき市教育懇談会委員 馬目佳彦
昭和六十二年五月、いわき市に教育懇談会が設置された。委員は十五名、教育界に偏ることなく経済人、主婦まで含めた各層にわたる市民によって構成された。論議の内容も、いわき市が抱える学校教育、社会教育等の多岐にわたる問題を二年間三十四回にわたって、テーマ別に論議し、三回にわたって市長に提言した。(最終提言平成元年二月)
私も委員の一人として、社会教育部会で審議に加わる機会を得た。市のいくつかの審議会、懇談会等の委員として経験を持つ私にとっても、充実した二年間であった。
社会教育部会のテーマの一つに「社会教育施設の充実、特に公民館活動の充実」があった。このテーマの第一回の論議の中で、先ずテーマそのものが問題になった。従来の社会教育としてとらえるのでなく、生涯学習の観点からとらえるべきであり、施設(ハード)だけでなくその活用方法(ソフト)を含めて総合的に検討すべきであり、かつ教育施設の面からだけ考えるのでなく、行政全般にわたる市民サービスの面からも検討すべきであるという結論になった。
現在、市町村には社会教育法による社会教育委員が設置されている。また、公民館運営審議会もあるが、従来
【筆者紹介】
馬目佳彦・まのめよしひこ
昭和 十一年 いわき市に生まれる
〃 三十四年 中央大学法学部法律学科卒業
〃 三十七年 株式会社大黒屋入社
〃 四十六年 平青年会議所副理事長
〃 四十七年 日本青年会議所経営開発委員会幹事
〃 四十八年 株式会社大黒屋常務取締役
〃 六十一年 同社専務取締役
○現在の主な役職
・いわき経済同友会代表幹事
・ふくしま・ふるさと産業おこしセンター運営委員
・いわき市教育懇談会委員
・いわき交響楽団を育てる会会長
・いわき市イメージアップ懇談会座長
・いわき市PTA連絡協議会会長