教育福島0147号(1990年(H02)06月)-014page
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せるには、望ましい学習習慣の形成と各教科の基礎・基本の定着をめざして授業の充実を図らなければならない。
そのため次の三つのねらいを設けた。
・基本的な学習態度を身に付けさせる。
・進んで学ぶ態度を育てる。
・学習環境の整備に努める。
(二)実践内容と方法
(1)「学習心得七箇条」(資料2)の指導の徹底に努め学習態度の改善を図った。
1)「学習心得七箇条」を各教室に掲示し、随時活用することにより、生徒の意識の高揚を図った。
資料1 研究組織
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2)毎日、帰りの話し合いの時間に一日の生活について自己評価をし、学習態度の改善を図った。
3)月末にアンケート調査を行い、学級、学年、学校全体の意識の変容を把握し、指導の改善に生かした。
4)各教科の授業態度について、「生徒観察カード」を活用し、教科担任と学級担任の連絡を密にして指導に当たった。
(2)「学習の手引き」の活用により、学習の手順や方法を理解させ、自主的学習への援助指導に努めた。
1)年度初めのオリエンテーションにおいて重点的に指導した。
2)教科指導の中で、必要に応じて随時取り入れて指導した。
3)「学習の手引き」の活用の場を指導過程に位置付け、学習方法の訓練に努めた。
4)教育相談等において、学習上の悩みの解決に役立てた。
(3)指導過程に「主体的活動の場」を設定し、生徒の活動を重視した授業の展開に努めた。
1)学習プリントによる活動や小集団学習を取り入れ、生徒が主体的に活動する場を設定した。
2)自己評価を通して、学習内容の確認をさせ、成就感をもたせるように努めた。
3) 課題解決のための資料を用い、自ら見通しを立てて学習に取り組む場と機会を意図的に設定した。
〈資料2〉
学習心得七箇条
一、 忘れ物をしないようにしよう。
二、 休み時間のうちに学習の準備や教室移動をしよう。
三、 チャイムがなったらすぐ席に着こう。
四、 先生の話や友達の発表をよく聞こう。
五、 返事をきちんとしよう。
六、 進んで発表や発言をしよう。
七、 授業中むだ話をしたり、他に迷惑をかけることのないようにしよう。
生活指導部
(一)研究のねらい
基本的生活態度を身に付けさせることによって、学校生活すべての面に節度をもたせ、進んで行動できる生徒を育成する。そのため次の三つのねらいを設けた。
・日常生活における基本的行動様式を身に付けさせる。
・めあてをもって、自主的に行動できるようにさせる。
・具体的目標が確実に実践できたかを反省させ、向上心を育てる。
(二)実践内容と方法
(1)自己実現をめざす「基本的な生活のしかた」六項目を設定して取り組んだ。
1)あいさつや言葉遣いをきちんとしよう。
〈対策〉
ア、あいさつを受けたら必ず返えさせる。
イ、朝の出欠確認のとき、はっきりとした返事をさせる。
ウ、敬語の使い方を教える。
エ、心のこもった言葉を使わせる。
2)時間を守り、けじめある生活をしよう。
〈対策〉
ア、遅刻状況を調べ、よかったクラスを賞賛する。
イ、ノーチャイムデーを設ける。(毎週土曜日)
ウ、特別教室への移動を敏速にさせる。
3)整理・整とんをしよう。
〈対策〉
ア、靴箱やロッカーの整理・整とん状況を検査する。
イ、自ら机の整理をさせる。
ウ、自分の衣類をきちんと整理させる。
4)物を大切にしよう。
〈対策〉
ア、学校の教材、教具を大切に取り扱わせる。
イ、清掃用具等の点検整備を図る。
ウ、破損申し出の指導と即修理を行う。
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