教育福島0147号(1990年(H02)06月)-020page

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よって、この件の指導は一応の成果が達せられたと思われるが、ここに至るまでには様々な意見の対立や激論の過程があった。

保護者や地域の方々、また、企業の方々からの「小さな賛辞」をも、全校集会時に披露したり、褒める指導等により、自律性に対する意識の定着を図った。

2)学年集会時の全体指導と個別指導

−必要に応じ随時に開く

3)全職員による個別指導−いつでも、どこでも、あらゆる場面で

4)今後の課題

服装・頭髪等の指導は、全職員の共通理解と一致した指導態度で臨まないと効果は期待できない。生徒一人一人の人格や人間性を損なうことなく、「優しく、厳しく」接し、改善するよう働きかけることが望まれる。今後、生徒の自律性による、一層の「内面化」をどう図るかが課題である。

 

(二)「遅刻者指導」

遅刻や早退は、生徒の学校生活ヘの適応度合を知る重要な手がかりとなる。乱れた生活や非行防止の上から、また、学習意欲の低下を防ぐ上からも、規律ある生活習慣を身に付けさせたい。

1)遅刻の原因、生活状況等の実態を把握する。

2)対策と指導

ア、登校時間(八時四十分)のチャイムと同時に昇降口を閉鎖し、これ以降の登校生徒は正面玄関より昇降口ヘ行かせる。

イ、八時四十五分(SHR始まり)以降のものを遅刻とし、生活指導部で入室許可証をもらい教室へ

ウ、遅刻者名薄の記入

エ、「減点方式」による学習会への参加

本校生の登校状況は、ほぼ九十五パーセントは問題なく登校しており、四パーセントがギリギリに駆け込み、一パーセント前後が一〜三分遅れて登校するといった状態である。遅刻三回に対し一回の割合で、放課後の居残り学習(一時間程度)と宿題を提出させることで、遅刻回数を抹消する「減点方式」を実施してみた。生徒も一定期間(約2か月)の遅刻回数に驚いたりして、素直に放課後の学習会に参加(ほぼ百パーセント)し、その後の遅刻回数はどの生徒も減少している。

3)今後の課題

遅刻防止対策は、家庭とクラス担任との緊密な連携を基に、根気強く自律性への意識改善の指導を続けていきたい。

 

(三)「登下校時における個別指導」

この指導は、主として生徒昇降口で、次のように実施される。

1)全職員による登校指導−各学期ごと一〜二回(学年別)

2)生活指導部による登校指導--毎日

3)副担任による登校指導−毎月期間を設定(5班編成、5日間)

4)下校時の指導−毎日(生活指導部担当)

1)の全職員による指導は、事前の予告なしに行われるために、指導の効果は大きい。この指導でチェックを受けた者は、その項目の多少にかかわらず、放課後の学習会に参加することになる。体育館に机と椅子を持参し一時間程度、生活指導部の指導監督のもとに学習をする。

5)今後の課題

違反を指摘することは簡単である。どのような手順で、どこで、誰が指導するのかを明確にしておかないと混乱する。

また事後指導の在り方が課題である。

 

(四)「校内風紀にかかわる指導」

健全な男女交際の在り方の指導として以下を実施した。

1)LHR時における指導

男女交際の在り方等−学年別テーマの設定

2)校医(保健婦等)による性教育教室の実施

63・7・6−二年生女子を対象

63・10・6−一年生女子を対象

元・7・5−一年生男女を対象

この男女同室の教室は始めての試みであったので、どのような反応を示すか不安であったが、保健婦さんの熱心な話しぶりや、さまざまな事例と自身の体験から、分かり易い説明と解説で、「生命の尊厳」について学習した後、アンケート調査を行い学習効果を確認した。

 

(五)「各種行事にかかわる指導(生き生きとした学校行事を目指して)」

一年間に実施される学校行事は、かなりの数になる。伝統的に継続実施されているものや、学校生活の節目に当たるものもある。一つ一つの行事に意義を持たせ演出を工夫することによって、生徒の生活意識に活力を与えることができる。楽しい行事は学校生活の潤滑油となる

1)意識の高揚を図る学校行事(始、終業式、対面式等)

2)全員参加の学校行事(文化的、体育的行事等)

特に校内マラソン大会は、全員参加を原則とし、当日不参加者は、後日改めて同じコースを走ることになっている。

 

(六)「その他」

教科書持ち帰り運動

 

交通安全指導の充実を図る

 

交通安全指導といっても、生徒自ら

 

 

 


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