教育福島0147号(1990年(H02)06月)-053page
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |
美術館だより
企画展案内
シャガール名作版画展
会期7月7日(土)〜8月19日(日)
会場県立美術館
1887年7月7日、白ロシアのヴィテブスクに生れたマルク・シャガール(1887〜1985)は、いまや世界で最も親しまれいる画家の一人といってもいいでしょう。ほぼ1世紀にわたる波瀾の生涯を送ったシャガールは、数多くの版画作品を制作したことでも知られています。その作品総数は二千点にも及ぶといわれ、質量ともに今世紀の版画作家としては群を抜く存在といえましょう。
一口に版画といっても、さまざまな技法がありますが、シャガールは石版(リトグラフ)、銅版(エッチング、ドライポイント、アクアチント)、木版、リノカット、モノタイプなどあらゆる可能性に挑み、没する直前の1985年までその旺盛な創作意欲は衰えませんでした。
この展覧会は、シャガールが制作した版画のなかでも特に著名な「サーカス」「死せる魂」「ダフニスとクロエ」「オデュッセイア」
のシリーズを中心に、約250点の作品を選び展示するもので、「版画家シャガール」の全貌を知るまたとない機会となるでしょう。色彩と幻想の織りなすシャガールの詩情ゆたかな世界を、ぜひご鑑賞ください。
「ダフニスとクロエ」より結婚1957〜60年
「ダフニスとクロエ」より小牧場の春1957〜60年
「サーカス」より1967年
「オデュツセイア」よりエウピテス1974〜5年
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() |