教育福島0150号(1990年(H02)10月)-006page

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提言

学力向上のために

福島県教育センター所長 津田俊晴

 

んな学力をつけるのかとなると、それに対する答えは様々であるように思える。

 

 

学習指導のねらいは、学力をつけることにあると、一般的に考えられているが、どんな学力をつけるのかとなると、それに対する答えは様々であるように思える。

 

ご存知のよすに、指導要録においては、各学校の学習指導の到達させるべき内容の観点として、「知識・理解、技能、関心・態度」等をあげているが、受験準備教育が過熱しすぎている世の中にあっては、学力を、テストでいい点数をとる力と近視眼的に考える人もけっこう多いように思われる。

しかし、決して学校教育では、そればかりを追求しているものではないのである。いうまでもないことであるが、学習指導において大切なことは、学習の結果よりも、その結果をもたらす過程の指導である。学校は、正しい学び方を指導し、子どもに自ら学ぶ力をつけるところでなければならないと思うものである。

学び方には、学ぶ内容、その客観的対象によって規定された

 

 

 


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