教育福島0151号(1990年(H02)11月)-041page
・三森盛之(白河弓道会長)
□社会体育優良団体
・浪江町剣道スポーツ少年団
・伊南剣友会
・トーアエイヨー卓球部
・喜多方市体育協会
□学校保健関係功労者
・大原甫(学校医・富岡町立富岡第一小・中学校)
・永沼誠一(学校歯科医・古殿町立古殿中学校)
□学校安全関係団体
・いわき市立小名浜第二小学校
□学校給食優良学校等
・白河市立白河第二小学校
・耶麻郡北塩原村立北山小学校
子どもたちの教育を充実させるために
有意義な提言相次ぐ
−県南地区(平成二年度第二回)教育広聴会−
平成二年度第二回の地区別教育広聴会が十月十一日(木)に白河市の自河合同庁舎会議室において開かれました。
地区別教育広聴会は、県内各地の教職員・教育関係者及び地域住民の方々から、福島県の教育が抱える諸問題等について意見を聴取し、本県教育行政の参考に資するという目的で、昭和四十七年度から毎年二〜三の地区を巡回して開催しているものです。
この日の県南地区教育広聴会では、地区内の各分野で活躍されている九名の方々が意見を発表し、県教育委員会側から出席した初瀬行雄教育委員、大内忠昭教育長、紺野勇教育次長及び関係課長、そして三十名程の一般傍聴者の皆さんが、それに熱心に耳を傾けました。
広聴会は「子どもたちの教育をさらに充実させるために」のテーマのもと、藤原総務課長の司会によって進められましたが、発表者の体験に基づいた様々な具体的な提言がなされ、大きな収穫を収めることができました。
以下には、意見発表者の方々の氏名とともに、その発表内容の概要を紹介します(なお、内容の要約は総務課広報係が担当し、意見交換の部分については、紙面の都合から省略しました。)
意見発表
○菊池千代子(白河第二中学校教諭)
−一人ひとりを大切にする教育をめざして−
1、進路指導上の問題について
(1) 卒業式、入試日程の改正
卒業式も、後に控えた入学試験のことを思うと生徒は気もそぞろという現状を改善するために、入試→卒業式→発表という日程に改められないか。
(2) 進路選択における男女差の解消
職業についてはほとんど男女差が無くなっている社会の現状に対応するために、女子の工業科への進学粋を広げるなど、男女差の解消について検討して欲しい。
(3) 学科の増設、細分化
一人一人の適性や将来の希望を大切にするために、さらに学科の増設、小学科の設置などを検討して欲しい。
(4) 進路指導経費の保護者負担軽減
進学率が九十パーセントをはるかに超えた現在、引率旅費をはじめ、進路指導経費を公費で負担して保護者の負担を軽減できないか。
2 生徒指導上の問題
生徒指導が多様化している今、生徒一人一人について全職員が十分理解している学校づくりが必要。その観点から、中学校における適正規模についての検討をお願いしたい。
3 教師の資質の向上
(1) 研修のための長期休暇
例えば一年間学校を離れて外国に住むことができるような、制約のない自由な休暇が欲しい。その間の研修の成果は職場に復帰したときに大きな成果となって子どもに反映されると思う。
(2) 人間性を重視した教員採用
人づくりのプロである教師としての適性、人格など、人間性豊かな教師の誕生のために、人間性を重視した教員採用に一層の努力をお願いしたい。
○今井令雄(白河高等学校PTA会長)
−地域の現状や時代の変化に対応した教育の推進−
1 学力向上への対策
今年の春の県立高校卒業生の進路状況は芳しくなく、本県高校生の「学力が低い」という具体的指摘もある。県全体の中でも低水準であるといわれる県南地方の学力については親としても頭を痛め、白河市では学校、PTA、行政など地域全体で対策を講じ、少しずつ成果が現われてきている。こうした状況で、県教育委員会に対して次の点を要望したい。
(1)「ゆとりの時間」を設けるために週四時間から三時間に減ったという中学校での英語の時間の増加。(2)中学校・高校での英語教育機器(LLの設備)
開会にあたりあいさつする大内教育長