教育福島0152号(1991年(H03)01月)-006page

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新年のあいさつ

 

人間性豊かな新しい生活圏をめざして

福島県知事 佐藤栄佐久

 

新しい年の門出にあたり、県民の皆様の御多幸をお祈り申し上げます。

 

新しい年の門出にあたり、県民の皆様の御多幸をお祈り申し上げます。

昨年は、磐越自動車道(郡山〜磐梯熱海間)の開通、福島空港の建設など主要プロジェクトの順調な進行、先端技術産業の相次ぐ立地など、県勢は総じて着実な伸展をみたところであります。

これもひとえに、県政に対する県民の皆様の御支援と御協力の賜と、深く感謝を申し上げます。

今、新しい年を迎えるにあたり、私は、急速な高齢化の進行、技術革新や情報化、国際化の進展、価値観の多様化といった時代の潮流変化に的確に対応しながら、郷土ふくしまの発展のため、県政各般の施策を積極的に展開する考えであります。

まず、高速交通体系の整備とそれに対応した個性豊かな活力と魅力ある地域の整備を推進し、新しい国土軸の一翼を担う県土づくりに努めます。

次に、本格的な高齢化社会の到来に備え、明るく健やかな長寿・福祉社会を築くため、在宅福祉の充実など保健・医療・福祉の施策を総合的・体系的に推進します。

また、経済社会が大きく変容しているなか、工業技術センター(仮称)の整備や農林水産物の生産性向上、高付加価値化の推進など、各産業の振興に努めます。

さらに、二十一世紀に向け人間性豊かで活力ある県上を築くため、国際的視点に立って、自ら考え、創造し、行動する人材の育成・確保に努めます。また、平成七年の「ふくしま国体」に向け、競技力向上や開催諸準備に計画的に取り組みます。

また、国際交流の拡充による世界に開かれた県づくり、さらに、本県の将来イメージ「二十一世紀の新しい生活圏−美しいふくしま−の創造」の形成を目指した戦略など情報発信力の向上にも取り組みます。

私は、これらの施策を積極的に推進し、人間性豊かな生活を優先する県土の創造に最善の努力を傾ける決意でありますので、県民の皆様の一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。

 

 

 


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