教育福島0152号(1991年(H03)01月)-007page
新年のあいさつ
心豊かなたくましい人間の育成をめざして
福島県教育委員会教育長 大内忠昭
明けましておめでとうございます。
皆様には、爽やかな新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
近年における国際化、情報化の進展、高齢化の進行など時代や社会の急速な変化は、学校教育や社会教育に影響を及ぼしていることは、ご承知のとおりであります。
このような状況の下、本県におきましても、学力向上の問題、心の教育の問題など、教育をめぐる様々な課題が指摘されてきております。
私は、教育の目的は、社会の変化に主体的に対応し、生涯にわたり生きがいと潤いのある生活を営むことができる心豊かなたくましい人間の育成にあると考えております。
このような観点から、今年は、生涯学習推進体制の整備を図るため生涯学習情報提供システム整備事業をはじめ、高等学校教育の機会の拡充を図る単位制課程の開設及びいわき養護学校高等部の開設、国際理解・交流に関する意識の高揚等を図り国際化時代に主体的に対応できる人材の育成を目指した中学校.高等学校生徒を対象とする論文募集、さらに、芸術鑑賞教室の拡充等による優れた芸術・文化に親しむことのできる環境の醸成、そして平成七年開催の第五十回国民体育大会に向けての競技力向上対策事業などの諸施策、事業を重点的に推進するとともに、現状の課題を踏まえた時代の変化に対応する教育の実現に、全力を傾注して取り組んで参る考えであります。
これらの諸施策・事業が、所期の目的を達成することができますよう、皆様の一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。
終わりに、皆様の御健康と御多幸を心からお祈り申し上げ年頭のごあいさつといたします。