教育福島0155号(1991年(H03)06月)-038page

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福島県文化功労賞

候補者の推薦を受付

 

福島県では、県民文化の向上を目指して、文化活動の促進及び文化的遺産の保護活動などの施策に取り組んでいますが、その一環として、昭和二十七年より、本県文化の向上に多年にわたり顕著な功績のあった個人を表彰するため文化功労賞を設けており、現在までに六十九名の方がそれぞれの部門で受賞しています。

対象部門は、芸術(美術、音楽、演劇、舞踊、文芸、生活芸術等)、科学(人文科学、自然科学)、教育(学校教育、社会教育)、体育(学校体育、社会体育)の四部門で、このいずれかから二名以内を受賞者として決定し、十一月三日の文化の日に表彰式を行います。

受賞候補者の推薦を関係団体をはじめ、広く県民一般からも受付けておりますので、推薦しようとする個人または団体は、必要書類を七月三十一日(当日消印有効)までに県教育委員会または各教育事務所に提出して下さい。

なお、必要書類等詳細については県教育庁総務課行政係(TEL○二四五(二一)一一一一内線三九一六)か各教育事務所までお問い合わせ下さい。

 

コラム

 

ノーマライゼイションに向かって

マーク・クラウザー

 

雇用不足、つまり現在の社会では障害者の自立生活が難しいということでした。

 

最近、私が作っている英文情報誌のために、郡山市在住で、日常生活の中で障害者がぶつかる問題を子供に語る絵本を書いた人をインタビューしてきました。彼が主に話したことは、町で動きにくいこと、雇用不足、つまり現在の社会では障害者の自立生活が難しいということでした。

社会で障害者が直面している三つの障壁、すなわち経済的、社会的、物質的な障壁は人々の意識と考え方の結果だと言えると思っています。理想的な世界では社会の全員にゆとりがあるはずですが、現実には社会の主流の外に存在している人間には、どうしても何か困難があります。

インタビューした人は「小さいころから『へんだ!』自分たちと違うという意識を変えていくためには学校の教育が大切です」と言い、障害者が市民の一員として生活するためには教育が重要な役割を担うということを指摘しました。福島県の学校では、健常者を障害者に慣れさせる事業、そして地域ボランティア活動を増やす事業を数年も行っていますが、実際にこの努力が障害者と健常者の統合、つまりノーマライゼイションヘのもっと大切な進歩をとげているとは思えません。

福祉の対象ではなく、障害者が社会で自立して生活するのは基本的な権利であり、その権利を保障するためには、効果的な法律制定ともっと統合された教育の対策が必要であると考えています。こんどの会津総合大学の建設は、県が障害者を含めたすべての県民に開かれた社会の一例を示す良い機会だと思います。身体能力の限界には関係なく、学習をするために必要な能力を持っている人たちが皆学ぶことができる大学を建設するのは良い考えであるばかりでなく、社会的な必要性があります。そうしないと、民間企業は現在のまま障害者を会社員として受け入れるのを拒み続けるだろうし、人々の意識もけっして変わらないだろうと思います。

(国際交流室)

 

平成三年度教育関係

広報・広聴活動研究協議会の開催について

 

広報・広聴活動については、かねてから、その充実強化が課題となってきましたが、今年度から研究協議会を開催することになりましたのでお知らせします。

一、開催日時 平成三年七月二十四日(水) 午前十時〜

二、開催会場 郡山市中央公民館

三、内  容 講演・講義・研究協議会(三分科会)

四、参加者 今年度は、県中地区県南地区管内の広報担当者

※なお、詳しくは総務課広報係へお問い合わせ下さい。

 

 

 


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