教育福島0156号(1991年(H03)07月)-006page
提言
うしろから数えること
福島県小学校長会会長戸田満夫
ピッカピッカの一年生も、入学してから三カ月もたちますと、メッキがところどころ剥がれはじめ、先生のお話を横取りする子や、質問にVサインをだしたりする子が目立つようになってきます。
そんなある日、「さんすう」の勉強をしている教室をのぞいたら、子ども達がガヤガヤ話し合っているのです。何だろうと聞いていますと、
「まさおさんは、九にんでかけっこをして、三とうになりました。うしろからかぞえるとなんばんめでしょうか。」
という問題を解くのに、九人で駆けっこし三等だから、9-3=6で、後ろから六番目になると言い張る子。いや違うよ、九人を一列に並べて後ろから数えたら七番目だよ、と図解して納得させようとする子。駆けっこだから、同時にゴールインすれば二等が二人になることだってあるかも知れない、その時は後ろから数えたってわからない。駆けっこではこういうこともあるんだと主張する子。校庭に出て走ればわかると、実証を強調する子など、それぞれの考えを述べ合っているのでした。
【筆者紹介】
戸田満夫・とだみつお
昭和七年 福島市に生まれる
昭和二十九年 福島大学学芸学部卒業
昭和四十七年 福島市立中野小学校教頭
昭和五十二年 県教育庁県北教育事務所指導主事
昭和五十四年 原町市立高平小学校長
昭和五十五年 県教育庁義務教育課管理主事
昭和五十九年 県教育庁義務教育課主幹
昭和六十一年 県教育庁会津教育事務所長
平成元年 県教育庁参事兼義務教育課長
平成二年 福島市立福島第一小学校長
同 福島県小学校長会会長