教育福島0158号(1991年(H03)10月)-004page
文化の窓
県立美術館企画展案内
「ブカレスト国立美術館所蔵絵画展」
会期十一月十日(日)〜十二月八日(日)会場県立美術館
一九四八年に創立されたブカレスト国立美術館は、旧ルーマニア王家のコレクションを基礎に、王宮の建物に作られた美術館で、古今東西の十万点以上にも上る美術品を所蔵しています。今回は、そのコレクションの中から、十六世紀から二十世紀にわたるヨーロッパ絵画の名作及び、これまで紹介されることの少なかったルーマニアの近・現代美術の作品があわせて展示されます。
ヨーロッパ絵画は、イタリア十六世紀の巨匠ティントレット、十七世紀フランドルを代表するルーペンスをはじめ、オランダ、スペイン、ドイツ、ロシアの古典の名作及び、クールベ、モネ、マティスなどフランス絵画の名品を併せて五十点が出品され、ルネッサンスから二十世紀までのヨーロッパ絵画の流れが一望できます。
また、フランス美術の影響を受けながらもルーマニア独自の民族性のうちに個性的世界を築いた十九世紀半ばから一九五〇年代までのルーマニアの十一作家の作品二十二点が出品されるほか今回特別に一九八九年十二月のルーマニア革命で美術館にも戦禍が及んだ際、銃弾で損傷を受けた作品一点も展示されます。
観覧料
一般・大学生820円(660円)
高校生610円(460円)
小・中学生410円(300円)
※( )内は20名以上の団体料金休館日毎週月曜日
アルフレット・シスレー「セーヌ川の橋」1877年
イオアン・アンドレエスク「緑色の頭巾をかふる若い農婦」1881年以降
工リザベト・ウィシェ=ルブラン「タゲソー夫人の肖像」1770年頃
テオドール・ファン・テュルデン「将軍の大勝利」