教育福島0158号(1991年(H03)10月)-017page

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内の三市で五講座を開講します。

◇大学との連携事業

高度な学習要求に対応した学習機会の提供として、毎年県内の大学と連携して、「大学開放講座」を開設しているのをはじめ、婦人を対象とした「さわやかレディースセミナー」は、働く婦人のための学習機会として学習者の自宅と大学を結ぶユニークな通信学習講座として昨年から開設されました。また、福島女性カレッジは、婦人の積極的な学習要求に対応できるよう中央講座、ブロック講座などにより研修します。

(表4参照)

2) 専門施設や放送を利用して

◇専門施設開放講座

県立の各試験場のもつ専門的教育機能を県民に広く開放し、専門的な学習内容を学ぶ機会を提供します。今年度は、県果樹試験場で「趣味の果物栽培」を開設しています。

◇放送利用セミナー

放送利用による効果的な学習方法やニューメディアの活用方法など、情報を通じての学習機会です。

3) 各世代別の学習機会として

◇しなやかライフ実年講座

中高年齢者が高齢期を円滑に迎えることができるよう生活上、職業上の必要な知識・技術を身につけるための学習機会で、原則として四十歳から六十歳程度の実年世代を対象としているのが特長です。

◇長寿学園(グレート・アカデミー)

高齢者のライフスタイルの変化や高度化、多様化する学習要求に対応するため、諸教育機関と連携を図りながら、より幅広い教養を高める学習機会を提供しています。

現在、基礎課程八講座と基礎課程を修了し、さらに高い水準の学習を希望する方を対象としての専門課程四講座が各教育事務所で開設されています。

4) 市町村と連携して

「生涯学習のまちづくりをすすめるために」

◇生涯学習シンポジウム

市町村における「生涯学習のまちづくり」を積極的に推進するため、県と市町村が協力し、生涯学習を普及・啓発していきます。

今年度は、二本松市、都路村、塙町、塩川町、富岡町の五市町村で行われます。

以上、開催中の講座等も含め、各種の学習機会を紹介してきましたが、これらの事業は、県民のだれもが自由に参加できますので、くわしい内容等については県教育庁社会教育課または市町村・関係施設等、連携する教育機関・施設に問い合わせてください。

 

五 おわりに

近年、学ぶ機会の少なかった方々が、自発的に様々な学習機会に参加している姿が多く見られるようになりました。

これからの社会には、いつでも、どこでも、だれもが生涯の、どの時期にあっても、自分に最適な学習機会に参加できる生涯学習社会の実現が待たれます。

今回テーマとした生涯学習の諸制度の改善や施設の完備など、推進体制の基盤整備は、まだ緒についたばかりですが、諸条件の整備もさることながら、県民の一人ひとりが、ふれあいと、生きがいに満ちた人生にしていくためには、主体的に学習機会の充実を図り、学習を積み重ねることが必要です。教育とは、基本的には、一人ひとりが常に学び続ける心を持って積極的に学習に参加していくことが必要であり、それが「生涯学習社会」の形成にとって最も大切な要件といえます。

 

平成3年度しなやかライフ実年講座

 

平成3年度しなやかライフ実年講座

「英会話で国際交流」(棚倉町)

 

〈表5〉 しなやかライフ実年講座

 

講座名・領域開設場所(地区名)
英会話で国際交流(語学)棚倉町(県南地区)
ふるさと郷土史(歴史)南会津広域圏(南会津地区)
さわやか健康づくり(健康・保健)相馬市(相双地区)

 

 

 


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