教育福島0159号(1991年(H03)11月)-030page

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日頃、勉強する機会の少ない私にとって、五十日間の講習は二度と体験できない貴重なものでした。この講習で教育の原点や意義、重要性について改めて学び、それが今までの教育実践の反省や評価、そして今後の教育活動に役立つものでした。そして何よりも、これからの生きる自信と誇りや夢を与えてくれた素晴らしい講習となりました。この機会を与えてくださった多くの関係者の皆さんに深く感謝しております。

社会教育への道は、大きな期待と不安を胸に抱いてのスタートとなりましたが、地域の方々や多くの皆様の暖かい御指導、御協力を得て、今年で六年目を迎えました。この道こそ「人間としての真の生き方」を学ぶ道であると信じています。

現在の日本は、物が豊富で心の豊かさが不足していると言われています。確かに、経済的には世界有数の豊かな国になったと思いますが、それに反比例して、心が貧しく、助け合いを忘れた、連携感の乏しい社会になったと思います。青少年の生活もそれを反映し、以前とは大分変化しており、真剣に、地域の教育力や連帯感を高める運動を推進することが急務であると考えます。その中で青少年教育の奥の深さに益々引かれ、高校生ボランティア活動に打ち込んでみました。心の豊さを育む高校生のボランティア活動の体験の中で、ある生徒は「部活動をやって自分を思う在分燃えさせ、充実感、満足感を得ることが出来るが、ボランティア活動に参加して、充実感、満足感の上に更に言葉で言い表せない喜び、自分は社会の中に生きているんだ、生かされているんだという喜び、実感、生きがいのようなものを感じる」と感想を述べています。青少年に限らず大人社会においても、家庭、学校、職場、地域のあらゆる場所で「心の豊かさを育む学習活動」を展開することが、地域の教育力や連帯感を高め、豊かな地域社会の形成につながるものと考えます。真に豊かな社会の形成は心の豊かさの中に花開くものと信じます。

生涯学習の新しい風が吹いてきて、生涯学習社会の中核を担う社会教育の分野で仕事ができることを誇りに思っております。私の仕事は、人々が生涯にわたって、悔いのない充実した人生を送るため、自らの「生きがい」や「心の豊かさ」を求めた学習活動をいかに援助して行くかであり、その実践にこれからも微力を尽くしてみたいと思っている昨今です。

(県教育庁社会教育課社会教育主事)

 

県学生寮入寮者募集

 

(財)福島県学生寮では、平成四年度の入寮者を左記により募集します。

一、募集人員

・男子寮 五十名程度

・女子寮 十五名程度

二、応募資格

・福島県出身者であること。

・学校教育法による大学に平成四年度入学予定であること。

・父母又はこれに準ずる者が入寮諸経費の負担能力を有すること。

・確実な身元保証人を有すること。

・人物及び健康状態が良好で共同生活を営むに適する者であること。

三、必要経費

・男子寮

入寮寄付金 二〇,○○○円

寮使用料月額 一四,○○○円

(ただし、個室は一七,○○○円)

光熱水費 月額 二,五○○円程度

食費等 月額 一七,五○○円程度

・女子寮

入寮寄付金 二〇,○○○円

寮使用料月額 一六,○○○円

光熱水費 月額 一, ○○○円程度

食費等 月額 二一、○○○円程度

四、申込み手続き

次の申込み用紙を所属(出身)高校、県教育事務所又は県教育庁高等学校教育課で交付を受けて、必要事項を記入のうえ、所属(出身)高校に提出してください。

(一)入寮申込書(二)入寮申込調書

なお、高等学校過年度卒業者は、国立病院、診療所又は保健所が発行した健康診断書も併せて提出してください。

五、申込先

(〒九六○)福島市杉妻町二番十六号 福島県教育庁高等学校教育課内 (財)福島県学生寮事務局あてTEL ○二四五-二四-三八九三

六、入寮申込期間等

・申込受付期間

三年十二月十六日(月)〜四年二月十五日(土)

・書類選考 四年二月下旬

・面接選考 四年三月上旬

・入寮許可通知

仮決定 四年二月下旬

本決定 四年二月上旬

・入寮手続期間 四年四月一日(水)〜四年四月十日(金)

※ なお詳しくは、申込先まで

〈所在地〉

○男子寮 〒二七一 千葉県松戸市松戸六三八の四

○女子寮 〒一五一 東京都渋谷区幡ヶ谷三丁目七二の九

 

 

 


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