教育福島0160号(1992年(H04)01月)-006page

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新年のあいさつ

二十一世紀の新しい生活圏をめざして

福島県知事

佐藤栄佐久

 

新しい年の門出にあたり、県民の皆様の御多幸を心からお祈り申し上げます。

 

新しい年の門出にあたり、県民の皆様の御多幸を心からお祈り申し上げます。

昨年は内外情勢が大きく変動する中で、本県においては、福島空港滑走路延長の決定、磐越、常磐、東北中央の各自動車道の整備の進展、県人口の増加、県民所得の向上など二十一世紀に向けて、県勢は着実な伸展をみたところであります。

これもひとえに、県政に対する県民の皆様の御支援と御協力のたまものと深く感謝を申し上げます。

今、新しい年を迎え、私は県政の基本目標である「二十一世紀の新しい生活圏-美しいふくしま-の創造」の実現を目指し、二十一世紀に向けて新しい″ふくしま″を創造するための長期総合計画「ふくしま新世紀プラン(仮称)」を策定し、郷土福島の発展に全力を尽くしてまいりたいと考えております。

こうした考えから、本年は次の施策を重点的に展開してまいります。

まず、東京圏への一極集中を是正し二十一世紀を展望した均衡ある県土づくりのため、高速交通体系の整備とあぶくま新高原都市(仮称)や二十一世紀FIT構想などの先導的、広域的な地域整備を推進するとともに、生活環境の整備を図り、新しい国土軸の一翼を担う県土づくりを積極的に推進します。

次に、健康で生きがいのある長寿・福祉社会づくりに向けて、お年寄りが生きがいをもって暮らすことができ、心身に障害のある方々や子供たちが安心して生活できるやさしいまちづくりに取り組んでまいります。

また、四月にオープンする県ハイテクプラザの活用や商業活性化対策事業の実施等による商工業の振興、さらには生産基盤の整備、経営規模の拡大、流通施設の整備等による生産性向上、流通の戦略化を図るなど農林水産業の振興を図り、各産業の育成に努めてまいります。

さらに、国際的視点に立って考え、行動する人材の育成・確保を図るため、平成五年四月開学に向けた県立会津大学(仮称)の整備や生涯学習機会の拡充、女性の能力が発揮できる環境づくりに努めるとともに、平成七年の「ふくしま国体」開催に向けて、競技力向上や開催諸準備に対する取り組みを一段と強化してまいります。

また、二十一世紀に向けて魅力と活力ある県土づくりを進めていくためには、様々な分野で国際交流や地域間交流を一層活発化していくことが重要であることから、本県の情報の受・発信機能の充実に努めるとともに、本県の将来イメージ形成に向けた「うつくしま、ふくしま」運動を県民運動として県民の皆様とともに取り組んでまいります。

私は、これらの施策を積極的に推進し、新たな福島県の躍進のため最善の努力を傾ける決意でありますので、県民の皆様の一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。

 

 

 


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