教育福島0160号(1992年(H04)01月)-007page

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新年のあいさつ

心豊かにたくましく

福島県教育委員会教育長

渡辺忠男

 

明けましておめでとうございます。

 

明けましておめでとうございます。

皆様には、希望に満ちた初春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。

昨年九月、教育長就任以来、皆様からお寄せいただきましたご支援、ご協力に対し、心から感謝申し上げます。お陰様をもちまして、本県の教育・文化・スポーツは着実な歩みを続けております。

しかしながら、今後の社会の変化を予測するとき、これからの教育には、生涯にわたり生きがいと潤いのある生活を営むことのできる心豊かなたくましい人間の育成が求められており、そのためには、学校教育と地域や社会で行われている様々な学習活動との相互の連携を一層強化することが重要な課題であると考えております。

このような考え方の下、今年予定しております本県の教育・文化・スポーツの指針となる新しい長期教育計画の策定にあたりましては、昨年発足させました学校教育審議会、生涯学習審議会等で広く県民各層のご意見をいただき、二十一世紀に向けた新しい時代に対応する本県教育の基本目標とその方策を明らかにし、本県教育の将来展望を示してまいりたいと考えております。

続きまして、平成四年に重点的に推進してまいります施策事業について申し述べます。

生涯学習につきましては、生涯学習情報提供システムの整備、「生涯学習ふくしまフェア」の開催など、県民一人ひとりの生涯学習に対する理解と意欲を高める施策・事業の推進に努めてまいります。

次に、学校教育につきましては、今後充実を図るべき教育課題として、教員の資質の向上と児童・生徒の学力の向上があげられます。特に、学力向上については、県下の公立学校において、教職員、児童・生徒が一体となって取り組んでおりますが、さらに、「小・中学校教育ネットワークプラン」、「学力向上ステップアッププラン」などの事業を取り入れ、研究と実践を行い、児童・生徒の学力の一層の向上を図ってまいりたいと考えております。

スポーツ・文化につきましては、平成七年に開催される「ふくしま国体」に向け、県民の期待に添うべく万全の体制で臨むことは申すまでもありませんが、「第一回県民スポーツレクリエーション大会」の開催や「ふくしま文学のふる里発見」事業など、生涯にわたりだれもが日常生活の中で親しめ、健康で明るい充実した生活を送ることができるような施策・事業を推進し、スポーツ・文化の振興に努めてまいります。

しかしながら、本県の教育・文化・スポーツ活動が県民の期待に応えるためには、二万有余名の教職員が、一致協力してまい進することが何にもまして重要なことであると考えております。

年頭にあたり、皆様の一層のご理解とご協力を申し上げますとともに、ご健康とご多幸を心からお祈り申し上げ、ごあいさつといたします。

 

 

 


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