教育福島0160号(1992年(H04)01月)-039page

平成3年

ふくしまの教育

ハイライト

　

新しい長期教育計画の策定に着手した平成三年。この一年間、県教育委員会では、国際化・情報化等の社会の進展に対応した「心豊かなたくましい人間」の育成を目指す諸施策を推進してきました。

この間、県教育委員会の人事に異動があり、七月に急逝された大内忠昭前教育長の後任に渡辺忠男教育長が就任しました。十月には鳴瀬寛爾教育委員長の任期満了に伴って阿部乙之委員が新委員長に選任されました。十二月には大和委員が再任され新たな体制が整いました。

平成三年にあった様々な事柄の中から主なものを取り上げ、「ふくしま教育ハイライト」としてまとめてみました。(選び出した十二の項目については、特に順位は付けておりません。)

　

教員の不祥事相次ぐ

〜現職教諭二名を懲戒免職〜

十月、高校教諭がわいせつ行為及び住居侵入で逮捕され、また十一月には小学校教諭が窃盗未遂で現行犯逮捕された。県教育委員会は、この二名を懲戒免職処分するとともに、関係方面に対して服務規律の確保に万全を期すよう通知を出し、更に各種会議において綱紀粛正を求める指導を行った。

　

県立安積女子高校、十二年連続金賞の快挙

〜全日本合唱コンクール全国大会〜

県立安積女子高等学校合唱部がNHK全国学校音楽コンクール高校の部で全国最優秀賞と全日本合唱コンクールにおいて十二年連続の金賞を受賞した。これは全日本合唱コンクールの歴史の中で全部門を通して初めてのことである。

　

第二十五回全日本高等学校馬術競技大会を開催

〜秋篠宮殿下のご臨席のもと〜

平成三年八月九日、十日の両日、福島競馬場において開催された第二十五回全日本高等学校馬術競技大会開会式ご臨席のため、秋篠宮殿下が初めてご来県になり、県内各地をご視察なされた。また本大会における競技成績は、本県チームが一位、二位を占めるなど本県の馬術史に輝かしい一ページを残した。

　

いわき養護学校に本県初の高等部開設

〜精神薄弱養護学校後期中等教育の拡充〜

県立学校に初めての精神薄弱養護学校高等部をいわき養護学校に開設した。四月八日、故大内教育長をはじめ多数の来賓が出席し、盛大に開設式が挙行され、職業を中心とした教育を通して、社会自立をめざす第一期生十七名が入学した。

　

　

開設式

　

野口英世賞、朝河貫一賞を新設

〜中・高生の科学研究論文と国際理解・国際交流論文を募集〜

中・高校生を対象とした科学研究論文(野口英世賞)と国際理解国際交流論文(朝河貫一賞)を募集した。野口賞は百四十一点の応募の中から最優秀賞四点、優秀賞八点、朝河貫一賞は四百四十八点の応募の中から最優秀賞二点、優秀賞十点を表彰した。

　

　

表彰式・知事懇談会