教育福島0161号(1992年(H04)02月)-014page

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題となっています。また、四年度から、養護教育関係教員の初任者研修が本格実施されます。

養護教育センターで行う主な研修として、「基本研修」「専門研修」が位置付けられ、今日的課題を十分踏まえて実施されます。

(一) 目的

養護教育センターが行っている組織的研究や教育相談等の成果を生かした基礎的・基本的な知識及び技能の習得に関する研修を行い養護教育関係教職員の資質の向上に役立てます。

(二) 内容

1) 養護教育中級講座

基本研修の経験者研修1)(教職経験五年の聾・養護学校教員対象)に関する研修講座です。

2) 養護教育上級講座

基本研修の経験者研修2)(教職経験十年の盲・養護学校教員対象)に関する研修講座です。

3) 専門研修に関する講座

心身障害児教育に関する専門的な講座です。講座によって受講対象は異なりますが、盲・聾・養護学校教員、小中学校教員及び公・私立の保育所・幼稚園の教職員が受講できます。

 

三、調査・研究事業

 

本県養護教育の充実と伸展に役立てるための実践的研究を行っています。

四年度は、共同研究として「養護教育におけるコンピュータの活用」の第二年次に取り組みます。研究成果は研究紀要にまとめるとともに、二月中旬当センターの研究報告会で発表します。

 

四、広報・啓発事業

 

養護教育に関する理解を深め、正しい障害者観を確立するとともに、温かい心が通い合う連帯に満ちた、豊かな地域社会を築くための普及啓発を進めていきます。

(一) 「所報養護教育」を年二回発行し、各種事業内容、養護教育に関する研究、最新情報等を紹介します。

(二) 心身障害児ハンドブックを年次計画により発行しています。四年度は「目の不自由な子」の予定です。これまで、自閉症、ちえ遅れ、LD(学習障害)、ことばの遅れを発行しています。

これら発行物は、県内養護教育諸学校や小学校及び関係機関等へ配布し、活用されています。

 

五、図書資料の収集・提供事業

 

養護教育関係図書及び資料の収集に努め、関係教職員、保護者等が積極的に活用できるよう整備充実を図っています。

(一) 蔵書数は五千余冊あります。逐次刊行誌は、三十三種類を購入しています。所内外で利用できます。

(二) 心理検査実技等のVTRも利用できます。

 

巡回就学相談、図書関係については、次ページに平成三年度の概要を紹介します。

 

表3 平成4年度教職員研修講座一覧

 

 研修講座名期日主な内容
基本研修養護教育中級講座−聴覚障害−
−精神薄弱−
−肢体不自由−
−重複障害−
10/27〜10/29
10/13〜10/15
9/29〜10/1
10/27〜10/29
・障害児理解の視点と方法
・障害児の実態に応じた指導法の工夫と改善
・養護・訓練の考え方と進め方
・学級経営の在り方
養護教育上級講座−視覚障害−
−精神薄弱−
−肢体不自由−
−病弱−
6/16〜6/18

7/22〜7/24
10/6〜10/8
6/16〜6/18
・本県養護教育の現状と課題
・障害児の理解と対応の実際
・学部経営上の諸問題
・養護・訓練指導上の諸問題
・ 医学、教師論
専門研修心理検査実技研修講座 6/2〜6/4 ・心身障害児と心理検査法
(WISC−Rを中心として)
心身障害児就学相談研修講座1班
2班
6/23〜6/25
6/30〜7/2
・心身障害児理解の視点と方法
・保護者との面接の仕方
障害幼児教育研修講座
1班
2班
8/4〜8/6
8/10〜8/12
・心身障害児の早期発見と早期教育
・交流保育の在り方と進め方
コミュニケーション障害教育研修講座 9/1〜9/3 ・ノンバーバルコミュニケーションの特徴及び指導方法
・ロールプレイングの実際
情緒障害教育研修講座 9/8〜9/10 ・登校拒否、かん黙等の情緒的問題や不安を軽減する技法
・脳機能障害児の学習指導
軽度精神薄弱教育研修講座 9/16〜9/18 ・脳器質障害児の行動特性と指導及び教材・教具の工夫
重度・重複障害教育研修講座 11/10〜11/12 ・重複障害児教育の問題点とその取り組み方の視点
・実態把握の在り方と進め方

 

 

 


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