教育福島0161号(1992年(H04)02月)-032page

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研究実践

 

自らの健康を守り育てる子どもの育成

−自らの心とからだの健康つくりに取り組み生き生きと活動する子どもの姿をめざして−

 

文部省・県教育委員会研究指定校(平成元・2・3年度)

塙町立塙小学校

 

▲のびのびタイム・棒体操

 

▲のびのびタイム・棒体操

 

一、研究主題設定の理由

(一) 今日的教育課題から

今日、生涯学習が強調され、その中での学校教育の充実が叫ばれている。そして、生涯学習で一番大切なことは、人間として充実した豊かな人生を送ることであり、その根底には、心身ともに健康であることが大切な要件となっている。

このことを念頭において、児童一人一人の心とからだの健康上の問題点を明らかにし、児童自らが生涯にわたり『健康つくり』に努め、生き生きと活動できるよう教育していくことが極めて大切である。

(二) 本校の教育目標から

本校では、「自ら考え、実践する子どもの育成」を基本目標として、その達成のために「進んで勉強する子ども」「思いやりのある子ども」「最後までがんばる子ども」「からだをきたえる子ども」を教育目標として設定している。

そこで、本校の教育目標の具現化に当たり、一人一人の児童が主体的に自己の健康状態を見つめ直し、自ら、心身ともに健康をめざして『健康つくり』に取り組めるよう教育していくことは重要な課題である。

(三) 本校の児童の実態から

本校の児童は、好きな遊びはするが、体力、気力を必要とする運動はあまり好まないため、体力や根気強さに欠けている傾向が見られる。

このことから、児童一人一人の個性や能力を生かしながら児童自らが心とからだの健康つくりに関心をもち、生き生きと活動できる実践力を身に付けさせることは、極めて大切であると考え本主題を設定した。

 

二、研究主題に対する基本的な考え

健康は、人間生活にとって欠くことのできない基礎的な条件であり、健康とは、ただ単に疾病又は病弱でないということだけでなく、常に積極的に活動できる心とからだを持っていることであると考える。

本校の健康つくり教育は、教育目標の具現化をめざす一つの営みである。従って本校では、健康つくりを「心とからだの健康つくり」ととらえた。

健康つくりを進めるとき、本校では、児童自身が積極的に健康の保持増進に取り組む態度や習慣を養うとともに、現在の健康つくりが生涯にわたる健康とどのようなかかわりがあるかを認識させ、自分の健康な心とからだを守り育てる実践力を身に付けさせるため、児童一人一人が明るい生活を営む基盤作りをすることが大切であると考えた。そこで本校では、体育、道徳、学級活動等の授業の充実を図るとともに、教科外活動の活性化を図ることが心とからだの健康を守り育てるものにつながるもにと考える。

 

▲毎日続けようかんぷまさつ

 

▲毎日続けようかんぷまさつ

 

三、研究の見通し

児童一人一人に次の事項に配慮して、健康つくりへの意欲と実践力を育てる指導を重ねて行けば、心とからだの健康つくりをめざして、生き生きと活動する児童の姿を見ることができるであろう。

(一) 「健康な心とからだをつくる」実践活動の指導に当たっては、常に児童一人一人がめあてに向かって、確かめをしながら健康つくりに取り組めるよう、健康つくり手帳(のびのび)を有効に活用する。

(二) 児童一人一人が、自己の健康状態を見直し、自ら進んで健康つくりに努めるよう指導の手立てを工夫する。

(三) 学校、家庭が一体となり、実践

 

 

 


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