教育福島0162号(1992年(H04)04月)-028page

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た。焦りとじれったさで爆発しそうになったころ、M子が、次のようなことを班日記に書いてきた。

『私は、今まで、A子さんと同じ班になるのがいやでした。しゃべらないし、暗いし…。でも最近誰の話でも熱心に聞いてくれていることに気が付きました。嬉しい話は嬉しいまなざしで、悲しいことは、悲しいまなざしで…』。

級友を温かい目でしっかりとらえた感性の鋭いM子の日記は、私自身への大きな刺激でもあった。「心のひだを読み取る。」「プラスに転じて考える。」言語表現の苦手な子ほど教師は五官を十分働かせる必要があったはずなのに…。負うた子に教えられる思いだった。

秋雨が降りしきる日、A子が、「体育、休んでいいですか。」と話しかけてきた。聞き取れないほどの声だったが。彼女の声を初めて耳にした子供たちも多かったであろうが、みんな自然に受け止めてくれた。学級集団の影響力の大きさを改めて思い知らされた。

私は、二十年近く、問題のない子供たちとばかり出会ってきたと思いこんでいた。しかし、それは、単に子供たちの心の叫びやサインがキャッチできず、見過ごしてきただけだったのかも知れないのだ。特に、日に日に年を経て、子供との付き合いに慣れてくると、どうしても感性が鈍ってくる。学校教育の機能が、教科の目標の達成と人間関係の育成であることを考えると、日常の子供とのぶつかり合いの中で、感性をみがき、共感性の高い教師をめざしていかなければならないと思う。一人一人の子供の「こころ」を理解するために。(須賀川市立第三小学校教諭)

 

平成四年度 青少年自然体験 推進指導者研修会

 

この研修会は、青少年の自然体験活動を推進する指導者の養成及び資質の向上を図り青少年教育の振興充実に資することを目的に行います。

◇期 日 平成四年六月十八日(木)〜六月二十日(土)

◇場 所 福島県会津少年自然の家野営場

◇参加対象者

二泊三日以上集団宿泊体験事業を実施する市町村、青少年団体の指導者、担当者

◇研修内容

○実習 「自然体験活動の進め方」

・キャンピング

・野外食事

・ネイチャーゲーム

・スカイウォッチング

・救急処置

○演習 「自然体験活動のプログラミング」

○実技 「自然観察」

「力ヌー」

○講義 「青少年の自然体験の意義」

「環境にやさしい野外活動とは」

「野外活動と世代間交流」

◇携行品 野外活動のできる服装

寝袋(借用可能)

洗面具 筆記用具

 

自然体験沢踏査「道なき道を!」

自然体験沢踏査「道なき道を!」

 

◇現地 会津少年自然の家

TEL(〇二四二)八三-二四八〇

住所 河沼郡会津坂下町大字八日沢字西東山四四九五-一

◇問い合わせ

福島県教育庁

生涯学習課社会教育班

TEL(〇二四五)二一-一一一一内線五〇九八

住所 福島市杉妻町二-十六

 

 

 


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