教育福島0162号(1992年(H04)04月)-047page
教育・イン・ザ・ワールド
−本校のAETとティーム・ティーチングについて−
国際化にふさわしい教育の話題をシリーズで掲載する「教育イン・ザ・ワールド」。今回は、県立相馬高等学校から、派遣校でのAETの活動の様子を紹介します。
本校3人目のAETが昨年8月に着任した。アメリカ人男性で名前は、リチャード・J・サバティー二氏である。シカゴ生まれのシカゴ育ちで,シカゴ市のデ・ポール大学の学部では英文学を、大学院では哲学を修めた。趣味は写真と読書で、大の読書家である。よく文学書や哲学書を読んでいる。長身の割に細身で、もの静かな好青年である。
本校はAETの派遣校であるので、週2日は他校の訪問指導、あとの3日は本校にいて主にティーム・ティーチング(TT)による英語指導をしている。本校でのTTは大体1、2年生を対象にしている。授業前にJTE(日本人英語教師)とティーチングプラン(指導案)について綿密に協議を行って授業に臨むことにしている。授業ではJTEと共に、ペアワークやグループワークも採り入れ、精力的に生徒達の聞く・話す能力を伸ばすことに努力している。
生徒達はAETの生の英語を聞き、AETの後について語、句、文の発音練習をし、さらに慣用表現を中心に表現練習をしている。平均して、1年生は週1回、2年生は2週に1回程度のTTをやっている。3年生も時々やっているが、進度や受験の関係で定期的にやっていないのが現状である。
AETが本校にいる時の放課後は、英語クラブの生徒を集めて指導している。またAETと個人的に英会話をしに来る生徒もいる。
今後の課題としては、TTでペアワークやグループワークをもっと多く採り入れて生徒のコミニケーション能力をさらに伸ばすようにすること、AETにもっと気軽に話しかけ、AETを活用するよう生徒達を指導することであると考えている。
職員室でのひと時
授業風景