教育福島0163号(1992年(H04)06月)-012page

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引書等を作成するとともに、けがや事故に関する十分な対策を講じる。

また、休業土曜日において主体的な生活が困難な子供、特に幼稚園、小学校低学年で保護者が家庭にいない子供や盲・聾・養護学校の子供に対し、当面必要に応じて学校において遊び、スポーツ、文化活動等を行う場合には、教育委員会において指導員を配置するなどの適切な措置を講じる。

(4) 各種公共施設・民間施設の活用

児童館、コミュニティーセンター、健康センターなど各種の公共施設や、各種の学習施設、遊園地、映画館、レジャーセンター、スポーツクラブなどの民間施設について、休日における、子供を対象とする催しの実施や無料・割引措置などを行うよう、関係機関や施設設置者に協力を要請する。

また、企業等が有する文化・スポーツ施設の開放についても協力を要請する。

3、子供の健全育成への配慮

(1) 環境の整備と地域の教育力の充実

各地域において子供が自由に遊べる安全な環境整備を行うことや、子供会や地区の行事に異年齢集団活動、老人及び障害者との触れ合い等を取り入れるなど地域の教育力を高める取り組みを行うよう地域の指導者に要請する。

(2) 問題行動の防止等

関係機関や団体との連携の下、子供の問題行動を防止するための施策の充実・強化を図るとともに、地域の安全対策に努める。

(3) 過度の学習塾通いに関する適切な配慮等学習塾関係者に対し、学校週五日制の趣旨に配慮した取り組みを期待するとともに、保護者に対して過度の学習塾通いによる弊害の周知を図り、理解を求める。

(4) PTA活動の活性化

学校週五日制の実施を機に、学校、家庭、地域における教育活動のかなめとしてのPTA活動の一層の活性化を図ることを期待する。

 

4) 家庭教育の在り方に関すること

1、家庭への期待

学校週五日制が実施されることを契機に、各家庭において、子供の望ましい人間形成を図る観点から、次のような点に留意し、あらためて家庭教育の在り方について考えることを期待する。

(1) 親の意識の変革について

家庭教育には、信頼ある人間関係を養い、基本的生活習慣を身につけさせる上で大きな役割がある。また、親は子供を保護する立場にあり、かつ、人間としての模範を示すべき立場にあることを認識する必要がある。

このため、子育ての上で親自身がその役割の重要性を認識し、常に自らを高めることに努める必要がある。また、両親がそれぞれの特性を生かし、一致協力して家庭教育の充実に努める必要がある。

(2) 子供の家庭生活の在り方

休日の過ごし方について、家族で話し合うとともに、家庭における子供の役割を認識させ、可能な範囲で一定の役割が果たせるようにすることが有効である。

(3) 家族の触れ合いの場の設定

週休二日制の普及を背景として、家族がまとまった時間を共有できるよう配慮するとともに、わずかな時間をとらえて触れ合いを深めるよう努める必要がある。また、休日には、家族でレジャー、スポーツ、文化活動などを行うほか、奉仕活動や地域活動に参加することも子供の人間形成を図る上で有効である。

2、行政上の支援

県及び市町村教育委員会は、家庭の教育力の一層の向上を支援するため、関係機関、PTA、地域の関係団体などとの連携の下、次のような措置を講じる必要がある。

(1) 家庭教育関連事業の推進

親の役割の認識を深め、家庭教育の充実を図るため、各種講座の充実に努めるとともに、家庭教育に関する情報の提供の拡充や家庭教育の指導者の養成・確保を図る。

(2) 家庭教育相談体制の充実

電話相談などの充実に努めるとともに、相談員の養成・確保を図る。

(3) 地域の教育機能の活性化

地域で実施する親子の交流事業等の一層

 

 

 


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