教育福島0163号(1992年(H04)06月)-031page

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は自分たちであるという自覚をもたせた。

(6) 部活動は生徒自らが考え、活動し、反省し、向上しようとする活動であることを理解させ、部活動の活性化を図った。

 

家庭・地域連携部

 

(一) 研究のねらい

ふれあい活動を通しての教育活動を推進することにより、家庭や地域の一員としての役割を担う生徒を育成する。

(二) 実践内容

(1) 「ふれあい活動の出発点はあいさつにある」と考え、地域ぐるみのあいさつ運動を展開した。

・あいさつ運動標語募集

・生徒、教師、保護者、地域総ぐるみのあいさつ運動

(2) 生徒の健全育成のための情報交換と地域の教育力の向上を図るために、学校と家庭、地域連携協議会を設置し、学期一回ずつ開催した。

(3) 学校教育への理解と協力を求め、生徒の望ましい育成を図るために、地域懇談会(ふれあい教育相談)を開いた。(年五日間五会場)

(4) 地域との連携を図るクラブ活動(郷土芸能クラブ・ゲートボールクラブ)を設けた。

(5) 地域の身近な方々を講師として招いて教育講演会を開いた。(五回)

(6) 親子奉仕作業や「いわきのまちをきれいにする市民総ぐるみ運動」の美化作業を実施した。(年二回)

(7) 「子どもに対する親の願い集」を作成し、各家庭に配布した。

 

調査記録・広報部

 

(1) 生徒の活動状況や生徒指導などの内容を載せた学校だより「山びこ」を発行した。(五十八回)

(2) 学校生活や家庭生活についての実態調査を実施した。(五回)

 

五、研究の成果と今後の課題

1 研究の成果

(一) 生徒の変容

(1) 生徒一人一人がめあてを持って生活するようになり、諸活動に積極的意欲的に取り組むようになってきた。

(2) 進んで発表や発言をしたり、問題解決しようとする態度が多く見られるようになり、自主的に取り組もうとする生徒が増えてきた。

(3) 菊竹タイム(短学活)や授業の中で話し合い活動が十分になされ、主体的な学校生活を送るようになってきた。

 

満場を感動させた全校合唱

 

満場を感動させた全校合唱

 

(4) 生徒一人一人の活動の場が多くなり、生徒相互が認め合う共感的人間関係が見られるようになってきた。

(5) 学校行事・生徒会行事に生徒が進んで参画し、自生的に活動するようになり、一人一人が存在感のある充実した学校生活を送れるようになってきた。

(6) 地域との交流が深まり、地域の行事に積極的に参加し、地域の一員としての自覚がでてきた。

(二) 教師の変容

(1) 全教職員が一丸となって、共通理解・共通実践する体制ができた。

(2) 全教職員が生徒指導の機能を踏まえ、意図的・組織的に教育活動が実践できるようになってきた。

(3) 一人一人の生徒を尊重し、共感的な立場でさらに指導援助するようになってきた。

(4) 教師主導型から、生徒自らめあてをもって活動できるための指導援助に変わってきた。

2 今後の課題

(一) 自己指導力が、いつでもどの場でも発揮できるような手だての工夫を図る研究をさらに積み重ねる。

(二) 基本的な生活態度の育成を図るために、生徒理解を充実させ組織的継続的に指導援助をしていく。

(三) 学力向上をめざすために、生徒指導の機能を踏まえ、生徒相互及び生徒と教師のより望ましい人間関係を基盤として、授業の中で生徒一人一人が自己実現を図れるよう援助するための研究をさらに積み重ねていく。

(四) 生徒活動の場の研究をさらに深め、生徒集会・生徒会活動・学級活動の充実を図るためのリーダーの育成に努めていく。

(五) 保護者への啓蒙を図り、家庭・地域とのふれあい活動を、さらに深める方策を探っていく。

 

 

 


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