教育福島0164号(1992年(H04)07月)-028page

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十年間での出会い

永山誠一

 

。現在も年に一度は群岡の地を訪ね、生徒の成長を見てくることにしています。

 

新採用として西会津町立群岡中学校に赴任して以来、十年が経ちました。群岡中では二年間勤務し、連続三年生の担任でした。朝早くから放課後遅くまで学習指導をしたこと、生徒といっしょに川に行ったことなどを通して教師という職業のすばらしさを知りました。会津の地はとても人情味が厚く、地域の人々・保護者の方々・先生方・生徒たち、私にとって恵まれた二年間でした。現在も年に一度は群岡の地を訪ね、生徒の成長を見てくることにしています。

二校目は、いわき市立平第二中学校。八年間勤務しました。結婚し、二人の娘が生まれたのもこの時です。子供を持つと教育観が変わるといわれます。生徒や保護者への接し方や自分の気持ちの持ち方にゆとりがでてきたのもこの時期でした。ひとりの人として教育をすることの大変さ、そして偉大さを知った感じがしました。毎日が部活動に明け暮れ、そして生徒会の活動の指導と、学校にいる時間が非常に長かったことを憶えています。県中教研特活研究発表校としての学級活動公開授業、進路指導研究指定校、青少年赤十字の研究推進校として研修と実践をさせていただいたことなど、忙しい中でしたが、とても充実した八年間であったと思っています。

今春から三校目として、いわき市立湯本第一中学校に勤務しています。常磐湯本温泉街の中に位置した生徒数五六六名の学校です。生徒指導では五、六年前、難しい時期があったそうですが、現在は大変落ち着き、すばらしい学校経営がなされていると感じます。本校では、次のような「三つのきまり」、「三つの約束」を生活の目標としています。

〈三つのきまり〉

一、学習用具を忘れない

二、ベル即着席をする

三、おしゃべり(私語)をなくす

〈二つの約束〉

一、言葉づかいをよくしよう

二、時間を守って生活しよう

三、係活動を活発にしよう

教室の前面や校舎のところどころに掲げられ、朝な夕なに生徒たちはこれを確かめています。また、学校生活すべてにおいて先生方の一つになって真剣に取り組む姿があり、その中で教育にまい進できることを幸せに思います。

振り返ってみますと、多くの方々と出会ってご指導をいただき現在の自分があると思うことしきりです。これからも出会いを大切にし本校の先生方と共に真の生徒指導をじっくり学び、自分自身を更に成長させていきたいと考えているこの頃です。

(いわき市立湯本第一中学校教諭)

 

平成四年度就学義務猶予免除者の中学校卒業程度認定試験の実施について

 

この認定試験は、文部省が毎年一回実施するもので、病気などやむを得ない事由のために、義務教育諸学校に就学することができず、保護者が就学させる義務を猶予又は免除された者等に対し、中学校卒業程度の学力があるかどうかを認定するために行う試験で、合格した者には高等学校の入学資格を与えるものです。

1 受験資格

(1) 就学義務猶予免除である者又は就学義務猶予免除者であった者で、平成五年三月三十一日までに満十五歳以上になる者。

(2) 保護者が尋常小学校又は国民学校に就学させる義務を猶予又は免除された者。

(3) 保護者が就学させる義務の猶予又は免除を受けず、かつ、義務教育諸学校を卒業できなかった者で、就学させる義務の猶予又は免除を受けることができる事由に相当する事由があったと文部大臣が認めた者。

2 願書の受付

八月三日(月)から九月二日(水)まで、県教育庁高等学校教育課で受け付けます。

3 試験期日

十一月六日(金)

4 試験場

福島県庁東分庁舎 三号館

5 試験科目

国語、社会、数学、理科、外国語(英語)

その他詳しくは、左記へお問い合わせください。

〒960福島市杉妻町2-16

福島県教育庁高等学校教育課

中学校卒業程度認定試験係

電話0245-21-1111 内線5072

 

 

 


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