教育福島0164号(1992年(H04)07月)-039page
きた。
2) 学校と家庭や地域の連携ができ教育力の活性化につなげることができた。
3) 地域の学校に対する理解が深まり「開かれた学校」として前進することができた。
(三) 原町市大甕小学校における実践例
学校が創意の時間等を活用し、地域の人々と交流をはかりながら野菜づくり、花づくり、収穫祭、ゲートボール、笛大鼓などの技術の伝承をはかり成功をおさめたプログラムの内容を紹介します。(資料1参照)
資料1 原町市大甕小学校の実践プログラム(例)
四 人材名簿の活用実績
1) 平成二年度の登録者の活用実績は、社会教育を含め、一人当たりの活用回数は十九・六回となっています。(資料2参照)
2) 指導分野別活用状況は、趣味、生活文化、スポーツ、健康、教養、生活・伝承文化、社会奉仕の順となっています。(資料3参照)
五 登録者の感想
1) スポーツ登録者(六十五歳)
今の子供はおかしい、礼儀がない、忍耐力がない、スポーツをとおして青少年健全育成に努めてゆきたい。
2) ゲートボール登録者(六十九歳)
確実に高齢者の通院は少なくなってきています。さらに医者いらず社会の実現にむけて頑張ってゆきたい。
3) 再登録者から新登録者へ
・受講生が納得するような先生になるために、自助努力が大切です。
・指導する意欲に燃えてこそ、はじめて指導者といえる。
・登録は、自分自身のためになる。
・教えようとしないで共に学ぶやり方が良い。
六 おわりに
地域には、長年にわたって培ってきた優れた知識・技能を有する高齢者が沢山います。
生涯学習の推進や、学校週五日制にともなう学校外活動のために、このような、高齢者がより多く発掘され、指導者としてさらに多く活用されますことを願っております。
なお、登録者名簿は、市町村教育委員会・公民館・各学校に配布されてあります。
資料2 年度別登録者数とその活用回数
年度 登録者数 活用延回数 1人あたりの活用回数 昭和57年 219名 1,423回 6.5回 58年 274名 3,630回 13.2回 59年 285名 5,162回 18,1回 60年 283名 5,727回 20.2回 61年 286名 5,524名 19.3回 62年 257名 5,597回 21.8回 63年 282名 5,780回 20.5回 平成元年 312名 5,962回 19.1回 2年 355名 5,326回 15.0回 3年 355名 6,950回 19.6回
資料3 管内別、指導分野別活用状況及び1人当たりの被活用回数
管内 指導分野別活用状況 1人当たり被活用回数 ア生活伝承文化 イスポーツ健康 ウ社会奉仕団体 エ教養の向上 オ趣味生活文化 合計 県北 261 469 2 76 839 1,647 32.3 県中 132 150 24 351 223 880 19.6 県南 1 34 4 45 342 426 20.3 会津 114 315 13 211 303 956 15.7 南会津 77 269 8 24 187 565 16.1 相双 6 244 39 59 391 739 22.4 いわき 57 260 128 572 720 1,737 15.9 合計 648 1,741 218 1,338 3,005 6,950 19.6