教育福島0164号(1992年(H04)07月)-046page
第十回福島県民謡祭り
県教育委員会では、県芸術祭主催行事の一つとして、関係機関、団体と共催で、来る十月四日(日)午後一時半より喜多方プラザにおいて、「第十回福島県民謡まつり」を開催します。
この催しは、伝統芸能公開事業として、「福島県民俗芸能大会」と交互に隔年実施しているものですが、本年は、第十回大会を記念し、県内より八団体七○名のほか、隣県の宮城、山形両県より各一団体一〇名の計十団体八○名の皆様の出演を予定しております。
民謡は、日頃の思いがそのまま旋律となり歌い継がれてきたものです。単調な繰り返しの多い辛い仕事、神祭り、結婚式、新築祝、日植等、民謡には、その背後に人々の生活が横たわっており、それらのさまざまな哀歓が、曲と詩となって彩られております。
秋の日の一時、「ふくしまの心」を是非、味わっていただきたいと思います。
第9回福島県民謡祭りより
チャイム
人との出会い
菅野一治
去る五月九日、ウエイトリフティング競技バルセロナオリンピック日本代表選考会が東京・大田区体育館で行われ本県よりゼビオ・川俣高校出身の佐久間勝彦選手が56kg級に出場し自己ベスト記録のトータル255kgで優勝することができ、わがことのように喜んでおります。大田区体育館は私が大学四年の六月全日本大学選手権大会があり52kg級に数kgの体重調整をし上位入賞することができた思い出の会場で何か運命的なものを感じながら心から応援をいたしました。私は佐久間君の高校一、二年生の部活動を指導いたしました。今思うと入部時は色白で身体の細い生徒で夏休みまで続くのかなという感じでしたが無事夏休みも過ぎ二学期に入ると少しずつ記録が伸びだしたのを思い出します。高校三年生で全国高校大会、国体少年の部で優勝、大学に進み大学選手権を始めとし国体、世界選手権等に出場し入賞を果たしております。これも本人の並々ならぬ努力、家族の協力と周囲の人々の温かい励ましがあり、さらに高校時の身近に目標になる上級生がいたこと、大学に行き良き指導者各位に会えたことなど多くの人々との出会いがあり現在の佐久間君があるように思えてなりません。オリンピックでの活躍を心から願っております。
移動芸術祭
移動芸術祭巡回公演は、優れた舞台芸術を鑑賞する機会を確保し、地域の芸術文化活動の向上発展に役立てることを趣旨として、文化庁、県教育委員会、開催地教育委員会が主催して実施しているものです。
秋季公演は、全国各地で、オペラなど十一種目、百三十二公演が行われますが、本県では、いわき市と二本松市の二カ所で開催されます。
一流の出演者とスタッフによる、一般公演より低料金の公演ですので、生きた芸術の鑑賞に、是非お出かけ下さい。
◇いわき市(平市民会館)
11月7日(土) 17時〜
歌舞伎(松竹大歌伎)
演目「芝浜革財布」ほか
出演 坂東三津五郎ほか
※お問い合わせは平市民会館
電話○二四六-七四-九一四四
◇二本松市(二本松市民会館)
11月16日(月) 18時30分〜
バレエ(東京バレエ団)
演目 「ドン・ジョヴァンニ」
「火の鳥」「ボレロ」
振付 モーリス・ベジャール
※お問合わせは二本松市民会館
電話〇二四三-二三-五一二一