教育福島0165号(1992年(H04)09月)-012page
資料4 時案の様式
○進路指導研究部
・進路指導の全体構想を明確にするための全体計画の作成
・「学級活動に内容」(3)に関する題材及び関連事項の年間指導計画の作成
・進路先選択・決定に関するもの
・新しい環境への適応と自己実現に関するもの
○学級運営委員会
・(各学級毎、計画委員で構成)
・学級活動の準備活動とまとめ
・学級活動の進行に関すること
・地域に素材を求め、提示するための資料収集と処理
・活動の原案の学級全体への提示に関すること
・生徒による評価のまとめ
(学級担任の援助・指導により、定期的に開くことにする。)
四、研究実践の概要
平成二年、三年の両年度にわたる実践研究の経過については前ページに示したとおりである。
(資料3参照)
1 〔研究1〕「望ましい進路の選択ができるようにする学習への取り組ませ方」 −指導計画の整備−
進路指導を効果的に進めるには、特別活動の全体の指導計画及び学級活動の見直しが必要と考え、指導計画の再検討と整備に着手した。
(1) 平成二年度
学級活動の指導計画については特別活動の全体の指導計画から展開例までの一貫性を図るため生徒の心身の発達段階に配慮し、学習の積み重ねが適切に進められるよう、次のように計画を整備した。
・全体の指導計画・学級活動年間指導計画・題材配当・関連表・展開例
年間指導計画には活動に創意、工夫を持たせる時間を設けた。また時案様式の検討(資料4参照)や進路指導の時間を継続・深化させるため、学級活動の内容(3)の時間を、一年八時間、二年九時間、三年九時間を題材配当表に位置づけ、学年ごとに発達段階を踏まえた配列にも工夫した。 (資料5参照)
(2) 平成三年度
特別活動の全体の指導計画について、本校の教育目標、重点目標と整合性をもたせ、整備した。
学級活動の年間指導計画を基にした授業を進め、改善点を学年毎に計画表に朱筆を入れて、内容がさらに充実するよう計画作成を行った。
2〔研究2〕「将来の希望の実現や可能性を広げるための段階的指導や生徒全体の活動のあり方」
−学級活動の授業−
進路の学習が、生徒の自己実現に効果的に寄与するよう展開のしかたを中心に工夫を加えた。
(1) 平成二年度
授業研究を手がかりに探ってきたが、学年による深化を図るため、次の指導目標を設定し、ねらいを焦点化させるようにした。
○第一学年の指導目標
・進路についての関心を深めるとともに、自己をよく理解し進路についての学習を計画しようとする態度を養う。
○第二学年の指導目標
・進路を明確にしていくとともに、進学したい学校や職業などに関する進路情報を理解させ、自己の計画を吟味して実現しようとする態度を養う。
○第二学年の指導目標
・自分にふさわしい進路を選択し、具体的に決定することを中心に、その週程で必要な知識を指導