教育福島0165号(1992年(H04)09月)-014page

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の項目を設けて記述していくことにした。 (資料6参照)

事前指導において、進路先の調査では、進路先の相手からの直接的自料が必要になることを確認した。

二学期(九月)に、一学年は題材「私たちの将来の希望」、二学年は「働くことと学ぶこと」、三学年は「進路先の調査」について授業を試み、学習活動の流れのすべての場面で生徒が前面に出る展開のしかたと、その事前指導のあり方について工夫していく必要があることを確認した。

(3) 第七回東北地区中学校進路指導研究大会の公開授業

十月二十四日、会場校として、一学年は題材「働く人たちの仕事と考え」、「働く人びとのすがた」、二学年は「職業と産業」「職業の内容の特色」、三学年は「進路先の調査」を公開した。

生徒を学習活動において前面に出すための改善を進め、事前の指導と生徒の活動を充実させ、生徒の活動計画、授業進行まで係わらせるようにした。その活動の過程では、職場ウォッチングや進路先の調査など調査先へ協力要請のもと、訪問する姿も見られ、学級生徒の計画委員会(学級運営委員会)は効果のある方策であることを確認した。(資料7参照)

授業においては各学年ともに、生徒の活動がよく進められたこと、生徒一人一人に題材そのものが主体的に受け止められたことが確認できた。

 

五、研究の成果と今後の課題

進路指導研究大会の会場校として決定してから一年半たらずの期間であり、授業の展開中心の試行錯誤的な進め方ではあったが、その中で成果として挙げられる点は、

(1) 全職員が実践を通して改善を加えてきた年間指導計画を活用している。

(2) 指導案の様式を改善し、事前、事後に、活動の内容、場、援助の手立てを入れたことにより生徒の主体的活動が促された。

(3) 進路指導は「生き方」の指導・援助であり授業の事前の活動でも生徒が自ら事業所や高校に出向き、情報の収集にあたり、自ら解決しようとする姿に変わってきている。

課題としては

(1) 生徒の自主的・実践的な活動を助長する学級活動を展開するには計画委員会を継続的に開催することにより、問題の解決に生かしていく態度を養う必要がある。

(2) 進路指導について1)進路指導のさらに効果的な展開のあり方、2)自己理解のための資料の蓄積と活用、3)家庭・地域の連携の強化などの研究を深める必要がある。

残された課題の解決に向けて今後も着実な実践を積み重ねていきたい。

 

資料6 3年の授業案から(部分掲載)

 

資料7 計画委員会の活動(指導案より抜粋)

 

資料7 計画委員会の活動(指導案より抜粋)

 

 

 

 

 


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