教育福島0165号(1992年(H04)09月)-042page

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教育事務所だより

 

〈わたしの学校・ぼくらの活動〉

いわき教育事務所

〒970 いわき市平字梅本15

TEL(0246)22-4111(代)

 

第35回県中学校体育大会

 

第35回県中学校体育大会

陸上競技大会(いわき陸上競技場)

 

不登校の子供とともに

−チャレンジホームの試み−

 

いわき市の小・中学校で、何らかの心理的な要因から登校を嫌い、年間五十日以上欠席した児童・生徒数は平成元年度百四十九名、平成二年度百一名、平成三年度百十八名とほぼ横ばい状態にあります。原因としては、家庭や学校に起因するものや児童・生徒個人にかかわるものなど多種多様にわたっております。これらの登校拒否児童・生徒の解消に向けて、これまで各学校や生徒指導主事連絡協議会等で種々努力を重ねてまいりました。

いわき市教育委員会では、今後これらの児童・生徒の数が増加することが予想されるため、登校拒否対策会議での提言等を生かして、これらの子ども達の集団生活への適応を図り、学校に行けなくなった子ども達の心を開かせ、学校に戻るまでの指導の場としての適応指導教室(チャレンジホーム)を開設しました。

教室は、常磐・植田の両公民館で水・金曜日に開設され、そこでは専任の講師が一日約五時間、年間四十四回にわたり継続的・計画的に指導にあたっております。午前中は、フリートーキングや保護者からの教育相談、個人に応じた学習を行い、午後からは特別講座として子ども達の希望をとり入れながら、切り絵、プラモデル、工作、竹細工、習字、絵画等を実施しております。また毎月一回合同行事として、いも煮会、見学学習、登山、体育教室等も計画しております。

第一回の合同行事として六月二十四日(水)に見学体験学習を実施しました。十一名の子ども達が参加し海竜の里見学後、総合体育館に移動し、卓球、ドッジボール、バドミントン等スポーツに取り組みました。見学地では進んで質問するなどの態度が見られ、体育館では生き生きと運動に興じ、楽しい一日を過ごしました。

今後、これらの指導の経過を確かめながら適切な運営を進めるべく改善充実に努め、長期的展望に立って登校拒否児童・生徒の解消に努めていきたいと思います。

(いわき市教育委員会)

 

 

 

 

 

 

 


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