教育福島0166号(1992年(H04)10月)-010page

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ようになる。

うまくいかなければ反省材料がもらえる。

ボランティアというと、自己犠牲の快さを感じがちだが、自己開発、自己啓発である。つまり自分のためにやることである。

「生涯体験学習イコール、ボランティアである。」と。

また、八十年時代という中で牟田先生が常日ごろ子供達(地域の)に一言っておられることとして、次のような言葉を述べられた。

 

「老人を目指そう。老(おい)とは衰えることではなく達すること。つまり達人のこと。

だから達人を目指そう。六十年から八十年の二十年間を、人生の輝ける時期にしよう。

野球で言えば一軍にしよう。一軍になって輝くためには、今からトレーニングをし、いろいろな体験をし、知恵を蓄え、お金も少しづつ蓄え、いざ老人となって、仕事からも解放され、自由な時間ができたとき、今まで蓄えていたものを出して、社会の先頭にたって輝くような、そう言う循環をつくろう。」と。

 

そして講演の最後には、青少年に贈る言葉としての自作の詩を朗読された。

以下の記載は、聞き取りによるものである。

 

「君は無形文化財」

どうだい近頃

君、生きているかい

おじさんも生きているぞ

生きるってことは

夜、床に入るとき

やったなあ、と思えるような

毎日を送ることだ

やったなあってどういうことかって

そう、人に認められたり

人に信頼されたり

人に愛されたり

心臓がときめくことさ

ああ、不思議と人っていう字が出てくるよね

そうだ。人は人の中に生きている

そのまた人のまわりには

大きな

大きな自然が生きているんだ

だから君、人を感じ、自然を感じていないと、幸せになれないぞ

みんなが幸せになれば

自分も幸せになれるんだなあ

こここうしたら

みんなもっと幸せになれるのになあと

思うことないか、と考えてみよう

いや、考えるだけじゃ駄目だ

やってみよう

一人で心細かったら

仲間がいるじゃないか

仲間が一緒になって

動いて、動いて、汗を流して

うまくいかなかったら

その時は、次の手を考えると

ねばるんだよ、一生をかけてね

そうだ、君のやっていること

それが、文化ということなんだ

そういう君の姿はまさに

無形文化財だなあ

見えないんだよ、だけど社会にとっては

大きな、大きな財産になるんだ

好きだなあ、忍者みたいだ

普通、国が指定するんだけど

おじさんが言ってあげよう

「君を無形文化財に指定します」

いや

おじさんに言われなくてもいいんだ

自分で指定しちゃうんだよ

 

今日、お出での先生方、壇の上からでございますけれども、本日より皆様を無形文化財に指定させていただきます。

 

ソフトな語り口で基調講演の 牟田悌三先生

 

ソフトな語り口で基調講演の 牟田悌三先生

 

講演二 健康管理

「これからの健康管理」

本宿尚先生

 

学問的に追求した話ということでなく、一貫して臨床に携ってきた立場から話をしたいと言われたが、ユーモアいっぱいに、健康管理についての要点を次のような項目の中で話された。

○平均寿命、世界一の長寿国

○感染症は減った、結核

○よくなった母子保健、女性は強い

 

平均寿命の伸びは、感染症の病気が減少(感染症の病気は退治できた。)したことにもよる。その大きなものが肺結核。

最近はエイズが問題化されているが、厚生省の発表以上に怖しいものである。エイズの発生により、そのうち、感染症が減ったとは言われない時代になるかも知れない。

女性は本来は丈夫、昔は過労により母子の死亡率が高かったが、母性保護施策により死亡率が減少した。

 

○癌とは

○増えた癌、減った癌

癌の原因

 

 

 


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