教育福島0166号(1992年(H04)10月)-012page
○支給停止
○年金と税金
○退職手当と計算
○特別支給の退職共済年金早見表
などの各事項について説明がなされました。
「例示をもっと多くしてほしい。」「難しかった。」という声もあったものの「資料もよく大変有意義だった。」「概要について大体の理解ができた。」という感想が多数ありました。
また、「復習して参考にしたい。」という積極的な受講者もあり、年金について理解を深める契機にしていただけたという感をもちました。
講演四 資産関係
「財産管理運営のあり方」
吉田正夫先生 (郡山会場)
「生活設計と資産運用のポイント」
野崎信一先生 (福島会場)
人生八十年代を展望したライフサイクルプランの策定方法、それに伴う資産の運用等について詳細な資料を基に講演されたが、その主旨は概そ次のような内容であった。
これからの八十年代を展望し、充実した生き方をするためのライフサイクルプランは、若いうちから念頭において策定し、それを実行してゆくことである。
そのためには、その人の将来予測されるイベントを考えながら、かつ、その人が保有している資産及び収入とのバランスを考えて、より無駄のない計画を立てていくことである。
ライフスタイルプランの四つのキーワードとしては、次のようなことが考えられる。(総称して4K)
l 健康
2 心(精神面)
3 経済面
4 家族
また、ライフサイクルプランを策定する場合は、
1 無理のない計画
2 今すぐにでも実行しようとする心意気(例・早い時期の資産取得)
3 当初の計画に無理があったら見直し修正する。
4 プランの中には必ず夢を取り入れること。(例・海外旅行、家庭菜園、家屋の増改築など)とされている。
また平均的な人生の三大イベントの費用として
1 子供の教育 一、〇〇〇万円時代(大学四年間)
2 マイホームの建築 三、〇〇〇万円の時代(土地、建物)
3 老後の生活 六、〇〇〇万円の時代(老後二十年間)が見込まれるとされている。
退職後の平均的な生活費はおよそ二十五万円程度とされており、もう少し豊かな生活を望むならば月三十万円が目安である。
老後の生活を維持するには、退職直後の七割程度の所得が必要となる。現在保有している資産を書き出してみて、将来の資金繰りを立ててほしい。
資産運用については、低金利時代は、変動性による金利商品で運用
高金利時代は、固定金利による商品で運用
また、資産運用のポイントとしては、
●安全性、●収益性、●流動性
を考慮しながら、よりよい運用をしてほしい。
参考として株式等の投資については、頭の体操と考え、運用し取扱うのであればベターである。
ただし、安全性はない。
※次の項目にチェックを!(表二で)
チェックした後、あなた自身をふりかえってみましょう。(表三で)
あなたのライフデザインを考えたときどのタイプになるでしょうか。(表四で)
アンケート調査について
今後の講座運営等に役立てるため、参加者にアンケート調査を行いました。
その結果は次のとおりです。
(回答人員267人・回答率76.7%)
(一)講座の日程について
1)寝泊を伴う二日間 87.2%
2)日帰り一日間 6.4%
3)日帰り二日間 6.4%0
(二)講座の会場について
1)二か所 68.9%
2)四か所以上 14.6%
3)三か所以上 13.1%
4)一か所以上 3.4%
(三)今後希望する講座内容
1)健康管理 24.0%
2)年金関係 22.6%
3)人生・生きがい 18.0%
4)生涯生活設計立案 16.9%
5)資産関係 10.7%
6)OBの体験 7.7%
7)その他 0.1%
調査結果からみますと、講演内容については、各講師の人選を含め、高い評価でした。
また講座が有意義であり、参加してよかったとの声が大勢を占めましたが、貴重な意見・要望等もいただきましたので、それらを踏まえながら、より充実した講座にしてゆきたいと考えます。