教育福島0166号(1992年(H04)10月)-047page
平成五年度
福島県立盲学校・聾学校・養護学校高等部入学者選抜実施要綱
福島県立盲学校・聾学校・養護学校高等部入学者選抜の基本方針及び選抜関係日程は次のとおりです。
基本方針
〈一般選抜のみ実施〉
高等部入学者選抜は中学校長または中学部設置学校長より提出された調査書、選抜のための学力検査の成績、障害の種類・程度及び面接の結果を資料として、各高等部設置学校の実態を考慮しつつ、その教育を受けるに足る能力・適性等を総合的に判定して行うこととする。
1 中学校または中学部設置学校においては、調査書を厳正・公平に作成する。
2 高等部設置学校においては、調査書を十分に尊重する。
3 学力検査問題の出題は、中学校学習指導要領、盲学校・聾学校及び養護学校中学部学習指導要領に基づき、適正なものとする。
4 学力検査を実施する教科は、国語、社会、数学、理科の四教科及び高等部設置学校長が定める一教科(又は養護・訓練)とする。
ただし、精神薄弱者を教育する養護学校高等部の教科については別に定める。
5 選抜に当たっては面接を実施する。
※高等部入学者選抜を実施するのは次の七校です。
〇盲学校
〇聾学校
〇会津養護学校(精神薄弱教育)
〇いわき養護学校(精神薄弱教育)
〇郡山養護学校(肢体不自由教育)
〇平養護学校(肢体不自由教育)
〇須賀川養護学校(病弱教育)
選抜関係日程
願書提出 平成5年2月10日(水)〜2月17日(木) 出願先変更 平成5年2月22日(月)〜2月25日(木) 調査書提出 平成5年3月3日(水)〜3月5日(金) 学力検査 平成5年3月15日(月) 面接 平成5年3月15日(月)または16日(火) 合格者発表 平成5年3月19日(金)
※なお、詳細については実施要綱に規定してあります。
チャイム
私の母国語・会津弁
兼子郁
雨あがり、79歳の祖母は待ちかねたように「てらはってきたがら(晴れてきたから)畑さ行って草むしりでもしてくっかな。」と支度して出て行きます。
私は会津に生まれ育った根っからの会津人です。当然言葉もそれなりに訛っています。普段の何気ない話し言葉も、結構乱暴な言い回しに聞こえます。
以前は言葉に対するコンプレックスもありました。東京に行くと、電車に乗ったときなど、周りを気にして言葉を選んで話すので会話も弾みません。映画などの券を買う時も緊張します。
しかし、以前こんなことがありました。東北各県の若者の、とある研修に参加したのですが、皆自分の言葉(方言)で発言しているのには、はっとさせられました。標準語のことばかり考えていた私は、自分の訛りに恥ずかしく、発言もあまりしたくなかったのです。他県の人が自分の思っている事を、自分の言葉で堂々と話しているのを聞き、正直私もほっとしました。緊張もやわらぎ、普段通りの会話ができました。
『会津弁』は、暖かみもあり、味があります。恥ずかしくはないのです。
郷土愛。方言は、忘れてはならない、私にとって、言葉の母でした。これからも、無くならないよう、大切にして、伝えていかなければならないと思います。
「会津の人は頑固だがらなっし。」
(湯川村青年会)