教育福島0167号(1992年(H04)11月)-042page

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教育事務所だより

 

〈わたしの学校……〉

相双教育事務所

〒975 原町市錦町1丁目30

TEL (0244)22-5111(代)

 

取り組んでいる管内の園学校、教育委員会の活動のいくつかを紹介いたします。

 

相双教育事務所からは、国際化の推進、障害児理解教育や幼稚園教育の充実など、新しい教育の創造に向けて取り組んでいる管内の園学校、教育委員会の活動のいくつかを紹介いたします。

 

二十一世紀に飛躍する中学生の育成を目指して

大熊町教育委員会

 

大熊町は、「まちづくりは人づくり、人づくりはまちづくり」という発想のもとに、国際的な広い視野と感覚を養い、二十一世紀の国際化時代に対応できる人材の育成を目指している。その一つとして、「大熊町二十一世紀の翼」事業を実施し、町民を海外に派遣して三年目を迎えている。平成二年度第一回事業では、四十九名の中学生が参加し、以後七十名が団員として外国生活を体験している。この事業は、二十一世紀までの継続事業となっているが、一般町民にまで参加の機会を拡充し、できるだけ多くの町民が、国際交流の体験をできるように努めている。

さらに、中学生の英語力向上と人的交流を図る目的で、英語指導助手招へいを行っている。平成三年度には、バサースト市の中学校教諭ジル・ハンセンさんと息子のネイスン・ハンセン君を招へいした。ネイスン君は大熊中学生として、ジル先生は英語指導助手の傍ら、公民館での英会話講座などの講師として、大熊町での生活を楽しく過ごして帰国された。現在はデボラ・アン・ホジソン先生を迎えているが、大熊町の第一印象を尋ねると、「人々がやさしく美しい町」であり、大熊中学校の生徒については、「みな、とてもまじめで勉強家である」と賞讃している。

「大熊町二十一世紀の翼」事業の継続と英語指導助手招へい事業を同時進行することにより、国際的視野を広げ、本町の中学生が、二十一世紀には世界にはばたき活躍する姿を夢みている。

 

みどりと水と太陽につつまれた新校舎

 

みどりと水と太陽につつまれた新校舎

川内村立川内中学校

 

阿武隈山系中央の東山麓に広大な丘陵地帯が広がる川内村のほぼ中央部に、新しい校舎が山波に美しく映えながら建っている。

平成三年三月に完成した新校舎は、この村をこよなく愛した草野心平先生ゆかりの「天山文庫」を参考に、その萱ぶきの柔らかなイメージからデザインしたものである。

中央部の二、三階は吹き抜けのオープンスペースが配置され、床暖房のカーペットが敷き詰められ、冬の厳しい寒さでも、暖かく伸び伸びと活動できるよう配慮されている。

また、県内の中学校としてはめずらしい大食堂が、校舎西側に棟続きで建てられ、本校舎外観に厚みとバランスを与えている。高い天井には、六機の大扇風機が設置され、円形トップの高窓にレースのカーテン、大きな油絵の中で、百八十一名の生徒

 

 

 


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