教育福島0167号(1992年(H04)11月)-043page

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と職員が一緒に楽しくゆっくりと食事をすることができる。

一見高級レストラン風の趣きのある大食堂で、昼食時には職員も生徒も服装を正し、マナーを大切にしながらテーブルを囲む。そこには、国際化の舞台で物おじしない態度で堂々と外国の人たちと交流できる人材を育てたいという願いが込められている。

 

思いやりのある児童を求めて

 

思いやりのある児童を求めて

相馬市立桜丘小学校

 

本校は、平成三年度より二年間、心身障害児理解推進校として文部省の指定を受け、「障害児を正しく理解し、思いやりのある児童を育てるにはどうすればよいか」をテーマに研究を進めています。

障害児との交流体験を通して、障害児への理解を深めるとともに、思いやりの心を育てることをねらいとしています。

研究の柱は三つあります。一つは道徳の授業を通しての心の教育で、思いやり・親切を重点としています。二つは学級活動・創意の時間を活用し、本校児童が養護学校へ出向いての交流活動の推進です。三つは七夕音楽会などの学校行事に養護学校の児童生徒を招待し、全校児童との交流を図ろうとするものです。

児童たちは、障害児と一緒に遊んだり、音楽祭で共演したりする活動を通して相手を思いやる心を育んできました。校内でも、友達同士が協力して学習したり、遊びの中で相手を励ましたり、いたわったりする姿が見られるようになりました。交流体験で培った豊かな心情が高まりつつあります。

今後は心身障害児に対する地域社会の人々の理解を深めたいと考えています。

 

三歳児からの幼児教育

 

三歳児からの幼児教育

飯舘村立草野幼稚園

 

本園は、「村づくりは人づくり」という本村の教育理念に基づき、昭和五十二年度から公立幼稚園としては県下でも数少ない三歳児保育を開設している。現在は五歳児一〇〇%、四歳児一〇〇%、三歳児五二・八%の就園率で、六学級一七〇名の規模は、相馬地方で最も大きい幼稚園である。

阿武隈山地の大自然に囲まれた本園では、その環境を生かした直接体験を存分に味わうことができる。春には草花遊びや小動物探し、夏には土手すべりや小動物との触れ合い、秋には木の実や木の葉拾い、虫探し、親子園でのさつまいも掘りなど、また冬には雪遊び、そりすべりなど自然との限りない触れ合いを通して幼児の思いや願いを活動の中に生かすとともに、感動する心、思いやりの心の育成に努めている。

三歳児も入園時の幼さから一年も過ぎると、見違えるほど体も心もしっかりしてくる。四・五歳児に囲まれて、助けられ、励まされながら、生き生きと元気に活動する姿に、園を訪れる父母達も我が子の成長ぶりに目を見張る。

今建設中の新園舎で三歳児が元気に活動できることを夢みて保育に取り組んでいる。

 

 

 

 

 


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