教育福島0167号(1992年(H04)11月)-046page
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平成五年度県立高等学校生徒募集定員決まる
いわき地区に全日制単位制高等学校新設
会津地区に四十人学級編制
導入臨時増は実施せず
去る十月三十日、県教育委員会は、平成五年度県立高等学校の募集定員を発表しました。
その主な内容をお知らせします。
なお、各高等学校の募集定員数については、次ページ表1のとおりです。
一、基本方針
(一) 平成五年三月の各地区の中学校卒業者や志願の動向を考慮しながら、進学希望者を適正に受け入れるよう募集定員を策定する。そのために、一部地区に限って、臨時学級増の措置を講ずる。
(二) 進学率の向上に伴い、個に応じた多様な教育が特に望まれている。そのため、生徒の減少が著しい地区より四十人学級編制の措置を講ずる。
(三) 全日制の課程については、普通科等(普通科・理数科・国際文化科・文理科・英語科・体育科)と職業学科(農業科・工業科・商業科・家庭科・水産科)の募集定員比及び公立高等学校と私立高等学校の募集定員比は、おおむね現状を維持するものとする。
(四) 定時制の課程については、地域の実態並びに各高等学校の志願状況に配慮し、適正な措置を講ずる。
(五) 単位制の課程については、新たに全日制の課程を設けるとともに、定時制課程についても、その拡充をはかる。
(注 平成五年三月の中学校卒業見込者数は三万一千三百四十二人で、前年比六百十八人の減です。)
二、募集定員
全日制 二万四千二百五十人 (前年比二百十五人の減)
定時制 三百人 (前年比百二十人の減)
定時制の単位制 二百人(前年比八十人の増)
通信制 五百人 (前年比増減なし)
なお、これまで実施してきた臨時増は実施しません。
三、全日制単位制高校の新設
多様な生徒の個に応じた履修を促進するため、科目の選択の幅を拡大し、生徒が自らの能力、適正、興味・関心、進路等に応じて、主体的に学習できる学校として、いわき地区に全日制の単位制高等学校を新設します。
1) 校舎は、現在の「いわき中央高校」を改装して使用する。
2) 学科名 「文理科」
3) 募集定員 一学年二学級 八十人
4) 募集学区 全県下
四、四十人学級編制
生徒減少期を迎え、減少の著しい会津地区において、中学校卒業者数、進学希望者数、施設設備の状況、地区の実情等を考慮し、四十五人標準学級の一部を、四十人学級及び四十三人学級として編制します。
1) 四十人学級 十学級
2) 四十三人学級 十学級
五、学級増等
臨時学級増、基準学級への復帰、募集停止等の状況については表2のとおりです。
※ 十月三十日に県庁内記者クラブで行われた募集定員発表の際、特に「各学校においては、保護者と緊密な連携を図り、生徒の興味・関心、能力、適正の的確な把握に努め、適切な進路指導に万全を期されるよう切望する」との教育長談話が述べられました。
○引き続き臨時学級増する学校の状況
課程 学校名 臨時学級増 全日制 福島 普通科1学級 福島女子 普通科1学級 福島東 普通科1学級
○基準学級に組み入れた学校
課程 学校名 内容 全日制 浪江 普通科1学級
〈まとめ〉
1 学校新設 1校 3学級(内1学級は定時制)
2 臨時学級増(基準学級との比較) 3校 3学級
3 基準学級への復帰 5校 5学級
4 学級減(定時制)
1)課程新設によるもの 1校 1学級
2)学科統合によるもの 1校 1学級
3)募集停止によるもの 1校 1学級
5 40人学級編制 8校 20学級 (40人-6校10学級・43人-3校10学級)
表2 平成5年度県立高等学校生徒募集における学校新設、臨時学級増、基準学級への復帰、学校統合、募集停止の状況
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