教育福島0168号(1993年(H05)01月)-040page

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平成4年

ふくしまの教育ハイライト

 

新しい長期教育計画の策定作業を進めてきた平成四年。この一年間、県教育委員会では、国際化・情報化等の社会の進展に対応した「心豊かでたくましい人間」の育成を目指す諸施策を推進してまいりました。

平成四年にあった様々な事柄の中から主なものを取り上げ、「ふくしまの教育ハイライト」としてまとめてみました。

なお、選び出した十二の項目については、特に順位は付けておりません。

 

全国初の全日制単位制高校新設を設定

〜新しいタイプの高校をめざす「いわき光洋高校(仮称)」〜

 

平成五年四月、学年の枠を越えて科目を選択し、生徒の進路や適性に応じて学習を進め、必要な単位を修得すれば卒業できる「単位制高等学校」がいわき市に新設される。

全日制は文理科で一学年二学級、定員八十名、定時制は普通科で定員四十名、いずれも通学区域は全県一学区である。全日制の単位制高等学校は全国に先駆けて新設されるものであり、新しい時代に対応する新しいタイプの高等学校として、県民の期待は大きい。

 

小・中学校教育ネットワークプラン事業、学力向上ステップアップ事業がスタート

〜児童生徒一入一人の学力向上と進路実現を目指して〜

 

新学習指導要領が目指す新じい学力観に立って、学力の実態を把握するとともに、小・中学校が連携して対策を講じ、さらに高等学校と連携して学力の向上を図るための研究実践を行う「小・中学校教育ネットワークプラン」事業が開始された。

また、高校生の進路実現、特に大学等への進学推進を図るための研究実践を行う施策として、「学力向上ステップアッププラン」事業がスタートした。

 

第四十七回国体男女総合成績待望の三十位台に躍進

〜少年選手の活躍に刺激され成年選手も健闘〜

 

山形県で開催された「ベにばな国体」において、本県選手団は、少年男子剣道、少年女子弓道で見事優勝するなど大活躍をした。少年選手の頑張りに刺激された成年選手も健闘し、男女総合成績で昨年の四十一位から二十一位に躍進、今後の選手強化に弾みがついた。

 

開会式で入場する福島県選手団

開会式で入場する福島県選手団

 

学校週五日制スタート

〜毎月第二土曜日は3Fデー〜

 

九月から学校週五日制が実施されるとともに、生涯学習推進本部の主唱により、生涯学習の振興を図るため、毎月第二土曜日を「ふくしま・フレッシュ・ふれあいデー」(3Fデー)としてその普及啓発が図られた。

各市町村や公共施設では、子ども向けの多様な行事が実施されるなど、子どもたちの学校外活動の充実が図られ、円滑なスタートを切った。

 

新学習指導要領、小学校で全面実施

〜心豊かな人間の育成を目指して〜

 

平成元年に改訂された新学習指導要領は、平成二年度から幼稚園が、本年度から小学校が全面実施された。それに伴い、新学習指導要領の趣旨の徹底を図り、本県学校教育の充実・改善に資することを目的とする小学校教育課程運営改善講習会が各教育事務所ごとに開催された。

以降平成五年度、六年度と、順次、中学校及び高等学校においても実施され、社会の変化に自ら対応できる心豊かな人間の育成を目指していくことになる。

 

 

 


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