教育福島0168号(1993年(H05)01月)-041page

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安女・会女合唱部、湯本高演劇部など全国大会で大活躍

〜県立聾学校演劇部も県大会で大健闘〜

 

児童生徒の文化活動が活発に行われ、各方面での活躍が目立った。

全日本合唱コンクール全国大会において、安積女子高校が十三年連続十四回目の金賞に輝き、併せて文部大臣賞(五年連続十一回目)も受賞した。七年連続の会津女子高校も初めて金賞を受賞した。また、第二十一回全国合奏コンクール全国大会において福島女子高校が最優秀賞を受賞した。

全国高等学校総合文化祭の演劇部門全国コンクールでは、湯本高校が、優秀校に選ばれ、国立劇場における東京公演出場を果たした。また、県高等学校演劇コンクールでは、聾学校の高等部が音声言語に手話を交えて表情豊かに好演し最優秀賞を受賞した。

全日本吹奏楽コンクール全国大会においては、原町市立原町第二中学校が初の金賞を受賞した。

 

聾学校演劇部「風のうた」より

聾学校演劇部「風のうた」より

 

生涯学習課発足

〜生涯学習ふくしまフェア開催〜

 

従来の社会教育課は、生涯学習への高まりを踏まえ、組織を見直し、新たに生涯学習課としてスタートするとともに、本県生涯学習の一層の振興を図るため「生涯学習ふくしまフェア」を開催する等、広く県民に対し、生涯学習に対する理解と意欲を高めるために普及・啓発活動を推進した。

 

会津養護学校にも高等部開設

〜精神薄弱養護学校後期中等教育の拡充が図られる〜

 

昨年のいわき養護学校の開設に引き続き、県立学校で二番目の精神薄弱養護学校高等部を会津養護学校に開設した。

四月八日、渡辺教育長をはじめ多数の来賓が出席し、盛大に開設式が挙行され、第一期生二十三名が入学した。

生徒たちは、社会自立を目標に、職業を中心とした教育を通して日々学習に励んでいる。

 

登校拒否問題顕在化

〜登校拒否対策会議で本年度も指導資料作成〜

 

本県における平成三年度の登校拒否児童生徒数は、前年比で小学校十一人、中学校一七八人増の小学校一〇九人、中学校六三七人となった。

県教育委員会では平成二年度に登校拒否対策会議を発足させ、登校拒否児童生徒への対応策や指導法の研究を深め、毎年その成果をまとめ指導事例集を作成し、各学校及び関係団体に配布してきた。本年度は主に「学校と家庭の連携による指導の在り方」についてまとめ、平成五年三月発刊の予定である。

 

中学校で校則の見直し進む

〜生徒の主体性の育成に弾み〜

 

昭和六十三年七月の県教育委員会通知により、県内公立中学校における校則全体の見直しが検討されてきたなかで、とりわけ、頭髪の丸刈に関する校則を見直し、長髪も認める中学校が急速に増加した。

本年度に丸刈りを廃止した学校は二十九校であり、平成四年十二月現在では五十二校、県内全中学校の二一・九%となった。

 

県文化功労賞に蜂谷、藤村の両氏

〜平成四年度教育・文化関係表彰式挙行〜

 

本県の教育・文化の振興・発展に多大の貢献のあった蜂谷剛氏「科学部門・生物学」(福島市)、藤村多加夫(菅野謙三)氏「芸術部門・俳句」(福島市)の二人が県文化功労者として表彰された。

十一月三日(文化の日)の表彰式では、この外に教育・文化関係功労者三十二名十三団体・施設、永年勤続表彰受賞者五九一名が晴れの表彰を受けた。

 

六年ぶりに女性教育委員長誕生

〜新教育委員長には二瓶氏就任〜

 

十月、阿部乙之前委員長の任期満了に伴い小口潔子委員が新教育委員長に選出された。女性委員長は、新教育委員会制度発足後本県では六年ぶり四人目となった。

また、昭和五十九年以来、二期八年にわたって教育委員を務められた鳴瀬寛爾氏に代わり、会津坂下町商工会長の二瓶義春氏が就任して、県教育委員会の新たな体制が整った。

 

 

 


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