教育福島0169号(1993年(H05)02月)-033page

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わたしの学校・ぼくらの活動

 

「学校安全文部大臣表彰」

東白川郡塙町立常豊小学校

 

今日も、元気な声が校庭から響いて来ます。「ぼく、一輪車に乗れたよ!」息をはずませながら、乗れた事がうれしくて、誰にでも教えたい子どもの生き生きした姿、それが常豊の子どもです。

子ども自らが自らをたくましい心と体に鍛える姿は、いたる所に見られます。

「はだし教育」もその一つです。校庭の土の感触を十分に味わい、土のぬくもりをいとおしみながら、思いっきり走り回る子どもたち。行動に活気と機敏さが増していきます。

また、「一輪車乗り」にかける子どもの執念には脱帽します。転んでも転んでも起き上がり、少しのけがも気にする事なく、一センチ、一メートルと素足で一輪車のペダルを踏む真剣な姿。子どもの無限の可能性をまざまざと見せつけられます。

「むし歯予防の歯磨き運動」も積極的です。歯の丈夫な子どもは、自分の力を最大限に生かしています。

また、「心の健康」も見逃すことが出来ません。学級での人間関係を基礎に、集団登校をはじめ、清掃活動、子ども会活動、ボランティア活動等を通して、上級生と下級生との温かい心の交流が続いています。

このように、子どもたちが、生き生きと取り組めるのも、その陰で支えている教師、親、そして、地域の人々の協力があるからこそです。三千日を迎えようとしている交通無事故日数の記録、親子共同製作の「かかし」による交通安全の願い、一輪車購入資金づくりの廃品回収に応える地域の人々の姿に。

文部大臣表彰の栄誉と重みを改めて感じています。

 

楽しく一輪車をこぐ子供たち

 

楽しく一輪車をこぐ子供たち

 

「文化活動の成果」

白河市立白河中央中学校

 

本校は、教育目標を「健」「覚」「愛」の三つの文字で表現し、それぞれの文字の表す意味を深く捉え、生徒の姿に生き生きと現れることを目指して教職員が一丸となって日々の教育活動にあたっています。

現在の生徒数は一一三九名で、創立以来県南の中心校としての役割を担い、教育活動全般にわたって活発な活動が展開されています。特に運動面は昔から力を入れて取り組んでおり、数多くの成果や足跡は伝統として今もしっかりと受け継がれています。

一方、数多い生徒への配慮、一人でも多くの生徒の自己実現が図れる場の設定をという学校長の方針から文化面の活動に焦点を当て、今年度は英語部、家庭部、パソコン部をはじめとして各種の文化部が数多く新設され活動を始めました。既存の文化部としては美術部、科学部、合唱部、器楽部などが活発に活動しています。その中でも科学部は、去年の旺文社、文部省後援第三十五回全日本学芸科学コンクール自然科学部門において見事に最優秀賞の栄誉に輝き江崎玲於奈賞を受賞する快挙を成し遂げました。美術部においても、各種ポスターコンクール等では作品を応募し数々の賞をいただいています。

また、音楽関係では合唱部と器楽部があり、機会がある度に合同で演奏会をもっています。最近では、校内文化祭でのオペラなど恒例になりつつあります。

このように文化的活動は地味な面をもっていますが、教育活動の潤滑油として、白河中央中学校の教育活動の中にしっかりと位置づけられ、その役割をそれぞれの場面で果たしながら、白河中学校の陰の大きな支えとなっています。

 

仲間と楽しく活動する科学部

 

仲間と楽しく活動する科学部

 

 

 


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