教育福島0169号(1993年(H05)02月)-035page

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県学校保健会で

「性に関する指導の手引」を発行

 

近年、社会環境が著しく変化し、児童生徒の健全な発達を阻害するさまざまな問題が生じてきております。

特に、性情報のはん濫や性開放の風潮などにより、社会の性に対する価値観が変化してきたことに合わせて、児童生徒の性に対する考え方や行動が多様化し、性に関する指導が非常に困難になってきていることが指摘されております。

学校における性に関する指導は、これまでにも体育・保健体育担当の先生方や一部の熱心な先生方によって行われてきましたが、一般的には、生理学的側面の指導にとどまることが多く、男女の人間関係の在り方や人間としての生き方など、性に関する指導の基本理念に基づく指導事例はあまり見られませんでした。

また、近年、世界各地においてエイズが爆発的に流行する兆しがみられ、わが国においても、患者・感染者が確実に増加する傾向にあることから、急激な蔓延を防ぐためにも、学校におけるエイズ教育を適切に推進する必要がありますが、その指導事例や資料等が非常に少なく、指導に戸惑いを感じている先生方もおります。

このようなことから、学校における性に関する指導の充実を図るため、このたび、福島県学校保健会では、県教育庁保健体育課の監修により、本県では初めて「性に関する指導の手引」を発刊いたしました。

この手引には、体育・保健体育関係の先生方や養護教諭はもとより、学級担任の先生方の指導に役立つ、現場の実態に即した具体的な指導の展開例や資料等が豊富に掲載されてありますので、この手引の活用により、各学校における性に関する指導が一層充実されることが期待されております。

なお、この手引は限定販売となっており、すでに申し込み締切り期日が過ぎておりますが、追加購入を希望する方は、福島県学校保健会事務局(TEL〇二四五-二一-七七九四)まで直接お申込みくだい。

手引の内容は次のとおりです。

 

第一章 総則

第一節 性に関する指導の意義

1 性に関する指導の必要性

2 性に関する指導の意義

3 性に関する指導の考え方の変遷

4 人間の性の特質

第二節 学校における性に関する指導

1 教育課程における位置付け

2 指導の目標・内容

3 家庭との連携

第三節 性に関する指導計画の作成

1 指導計画作成上の留意点

2 指導上の基本的な考え方

3 授業での配慮事項

4 性に関する指導の評価

第四節 エイズに関する指導

1 エイズの概念

2 エイズの現状

3 学校におけるエイズの指導

 

第二章 学校における性に関する指導の展開

第一節 小学校における性に関する指導

(展開例 十九例)

第二節 中学校における性に関する指導

(展開例 十例)

第三節 高等学校における性に関する指導

(展開例 八例)

第四節 保健室における性に関する指導

1 性に関する指導に果たす養護教諭の役割

2 保健室における性に関する指導場面と内容

第五節 性に関する個別指導の進め方

1 個別指導の必要性

2 個別指導の留意点

3 指導事例

〔付録〕参考資料

 

 

 

 

 


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