教育福島0170号(1993年(H05)04月)-013page

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特集

道徳教育の推進

・子供たちのよさや可能性を生かし、伸ばす道徳教育の推進

・(研究実践)平成4年度研究指定校における実践

・(特別企画)地域ぐるみの道徳教育紹介

--義務教育課--

 

子供たちのよさや可能性を生かし、伸ばす道徳教育の推進

 

新学習指導要領の全面実施に伴い学校では、今、新しい学力観に基づく学習活動の実践が大きな焦点となっている。それを受けてこれからの道徳教育では子供たちが自分のよさや可能性を見つめ、生き方や考え方を見直して豊かな心を育てていくことが特に大事になってくる。各学校では自校の道徳教育上の課題解決を図るとともに豊かな心を育てようとする特色ある実践がなされてきているが、さらに子供たちのよさや可能性を生かし、生き生きとした道徳教育が展開されるためには、次の点からの改善が必要となる。

○ 自校の全教育活動上の道徳教育を構造的に捉え、多様で弾力的な指導を工夫する。

○ 道徳の時間の指導がやや固定化しがちであるので、児童・生徒が興味と意欲を持って取り組む指導を工夫する。

○ 児童・生徒の内面に根ざした道徳性の育成を図る豊かな体験の場の構成について見直しをする。

各学校においては、このような点にかかわる実践課題を明確にして、その改善を図っていくことが大切になる。

 

一、 全教育活動における指導の検討

 

(1) 全体計画・年間計画の改善

各学校では、道徳教育推進の設計図とも言える全体計画や諸計画の見直しを図る時期に入っている。その際、子供たち一人一人がよさを生かし自己実現を図るために教師の支援として何ができるかを全職員が吟味・検討していく必要がある。

 

○ 子供のよさを生かし育てようとする視点が、示されているか。

○ 学校の独自性が、示されているか。

・地域性、規模、伝統、校風など

○ 国際理解、環境教育、情報教育などの今日的課題が取り上げられ重点化されているか。

(2) 各領域での指導の改善

各教科・特別活動で行われている道徳教育では、子供たちのよさや可能性を引き出す観点から指導にあたっているか検討する。

○ 各教科・特別活動がねらう道徳教育のねらいとその関連が明らかになっているか。

○ 道徳の時間での「補充、深化統合」が、適切に行われるよう配慮されているか。

(2) 道徳的実践の場の構成

様々な道徳的実践の場で培われる道徳の内容項目を十分に把握し、内

 

 

 

 

 


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