教育福島0172号(1993年(H05)07月)-006page

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新任のあいさつ

 

県教育委員会教育長

新妻威男

 

就任に当たりごあいさつ申し上げます。

 

就任に当たりごあいさつ申し上げます。

今日のように教育に関する課題が山積し、解決に向けてさまざまな方策が模索されているときに当たり、県教育長を拝命し、託された責務の重さと使命の重大さを痛感しているところでございます。

改めて申し上げるまでもなく、教育は、教育基本法にあるとおり、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に満ちた心身共に健康な国民の育成を期して行われなければなりません。

この目的を達成するため、これまでにも多くの先人のたゆまぬ努力が積み重ねられ、我が国の教育は高い水準に達し、社会発展の原動力として大きな役割を果たしてまいりました。

しかし、近年における経済や社会の急激な発展により、現在、教育行政全般が変革の時期を迎えております。特に、社会における生産第一主義的傾向及び学校教育への過度の依存と、学歴や偏差値偏重主義などに対する見直しが強く求められております。本県におきましても、生涯学習の考え方を基本として、学校教育、文化、社会教育、体育・スポーツなど各方面において新たな対応に迫られております。

江戸時代の儒学者佐藤一斎は、「少(わか)くして学べば、即ち壮にして為すこと有り。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず。」と述べ、生涯にわたる学問の意義を説いております。まさに、生涯学習は、古くからの課題であるとともに、現在、ますます需要が増大しております。

県教育委員会におきましては、このような状況を踏まえ、

 

 

 


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