教育福島0173号(1993年(H05)09月)-019page

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(2) 進路の決定が「学力偏重」から「自己の適性」などを踏まえ、将来の見通しを持って出来るようになった。

平成四年度には、一〇四名が高校を受験し、十七校に進学した。前年度と比べると、その進学学科も多様で、生徒達が自分に適した学校に進もうと努力した成果と受けとれる。(資料9参照)

(3) 体験することの重要性を理解し、自分はどんなことにむくのかということを真剣に考えるようになってきている。

(4) 将来のことについて進んで話すようになり、自分の進路を自分で選択しようとする意識が高まってきた。

2、教師の変容

(1) 教師一人一人が、進路指導についてよく研究するようになった。教師自身の意識が「生き方」を重視し、生徒一人一人の長所を見出し、それを生かす道を選択できるよう支援する方向に変わってきた。

(2) 授業の手法や進路相談について研究を重ねた成果が表われつつあり、学級担任のすべてが、積極的に授業に取り組めるようになってきた。

3、地域・保護者の変容

生徒の将来を職業と結びつけて考えるようになり、家庭での進路の話し合いが多くなされるようになってきた。また、職場体験を通して、地域も生徒の進路に関する活動に協力的になってきた。

4、今後の課題

(1) 三年間を見通した学級づくりの充実と本来の進路指導の確立

(2) 職場体験の継続と体験学習の多様化(生徒会活動、学校行事、ボランティア活動、福祉活動等)

(3) 卒業生への迫指導の継続と進路指導への活用

(4) きめ細かな進路相談による生徒保護者への援助

(5) 進路選択資料の整備、充実

(6) 家庭や地域への一層の啓蒙と学校の教育活動への呼びかけ

 

資料8 検証授業

 

 月日学級題材名
平成四年度第1回9月21日2年1組職業についての見方・考え方
第2回11月5日3年1組進路決定に向けて
第3回11月25日1年1組私の個性
平成五年度第1回5月14日1年2組
2年3組
3年3組
将来の希望と進路の学習
職業と産業
卒業生の体験に学ぶ
第2回6月21日1年3組
2年1組
3年2組
進路の学習
職業の内容と特色
卒業生の体験に学ぶ
第3回7月9日1年1組
2年3組
3年1組
働く人々
適性と進路
体験入学について

 

資料9 卒業生の進路

 

年度平成4年度
性別
進路別
学法石川高192645
県立石川高81523
緑が丘高   
安積高2 2
安積女子高 11
郡山高   
郡山北工高6 6
日大東北高336
郡女大附高   
須賀川女子高   
尚志高 22
岩瀬農業高 11
白河女子高 22
郡山女子高   
塙工高3 3
郡山商業高1 1
東白農商(鮫)213
桜の聖母 11
磐城女子高   
福島工専2 2
磐城一高   
勿来高   
平商業高   
湯本高 11
小野高1 1
清陵情報213
県外の各高   
技術専門校1 1
就職・家事1 1
5154105
進学率99%

 

 

 


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