教育福島0173号(1993年(H05)09月)-018page
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資料7
職場訪問指導計画 古殿中学校第2学年
1.目的
(1) 職場訪問をすることによって、自分の将来の進路についての目的意識を高める。
(2) 職場訪問の具体的な内容について、班の中で話し合い活動を実施し、進路学習への参加意欲を高める。
(3) 班の中での役割分担をさせ、その組織を活用して自主的活動を行わせる。
2.実践内容
(1) 事前の準備
1) 生徒の考えや希望をもとに、職場訪問先の選定、質問カード作成などを休み前に行う。
2) 各班のメンバーや役割分担、訪問先を決めておく。
3) 進路学習における職場訪問の大切さについて理解させておく。
(2) 指導過程
期日 過程 活動内容 指導上の留意点 7月15日 1.職場訪問先を決める。 ○各学級から出された職場訪問先を分類し決定する。 ○アンケートをもとに人数を調整する。 7月17日 2.訪問先に連絡をとる。 ○訪問の日時、目的、人数、質問事項、相手の都合などについて連絡する。 ○相手の都合によって訪問先や人数を再調整する。 7月18日 3.各班の組織を決める。 ○希望する職場訪問先ごとに班員を決定し、各自が分担する役割を決める。 ○班の中での話し合い活動を協力的に進めながら、班長・インタビュー係・記録係を決める。 7月18日 4.各班の中の役割の具体的内容を理解する。 ○役割の具体的な内容を説明する。 ○職場訪問を成功させるためには、班員一人一人の主体的な活動が必要であることを理解させる。
○今後の仕事内容を理解させる。7月19日 5.基本方針について確認しあう。 ○職場訪問の意義、目的、質問事項、訪問時のマナー、交通手段と安全対策などについて再確認する。 ○十分に時間をかけ繰り返し反復する。 7月19日 6.質問事項について考える。 ○班長が司会をしながら、質問事項を確認しあう。 ○質問される相手の人が答えやすいように、具体的に要点を押さえて作成する。 7月20日 7.班の中での決定事項を理解する。 ○各班員が班の中で話し合って決定した事項や準備する事について確認しあう。 ○事前の諸準備を各班員が自分の役割に従って責任感をもって果たさせる。 7月31日 8.訪問先に連絡をとる。 ○日時、目的、人数、質問事項、代表者などについて再確認する。 ○教師が行う。 8月3日〜7日 9.各班ごとに職場訪問を行う。 ○今までの事前の諸準備をもとにして職場訪問を各班員の協力と役割の遂行によって実現する。 ○各班員に自覚をもって役割の分担と遂行をさせるように事前指導をしておく。 9月5日 10.職場訪問の結果をもとに学年発表会を行う。 ○各班ごとに全員協力して発表する。 ○実際に職場訪問を体験して、何を知り、何に感動し、自分がどんな人生を歩むかを意識させるようにする。
3.評価
(1) 自分の将来についての目的意識を持つようになったか。
(2) 班の中での役割分担を通して、協力しあう意欲や態度がみられるようになったか。
場面での深まりが不十分な点もあり、班活動や教師の援助の仕方など今後の課題と言える。
3、教科、道徳での取り組み
(1) 題材を通して生き方を学ぶ。
・ 題材(単元)と進路指導との関連を明らかにする。
(2) 学び方を身につける。
・ 調べる、まとめる、考える、判断する、表現するなどの能力を高めることで、生涯にわたり主体的に学習する意欲が高まると考える。
4、地域、保護者との連携の取り組み
(1) 地域の体験学習の実施にあたり、地域に働く人々や事業所へ、進路学習の重要性を説いて、理解を深め、本校生徒を積極的に受け入れてもらった。(資料7参照)
(2) 保護者への働きかけ
・ 毎週土曜日発行の学校通信「生きる」、各学年、学級の各通信や家庭教育学級によって、保護者の関心が高まってきた。また、学校の進路学習への協力がよくなされるようになった。
五、研究の成果と今後の課題
1、生徒の変容
(1) 自主的な進路学習への取り組みがなされるようになり、特に職業や資格などへ関心が高まった。
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