教育福島0173号(1993年(H05)09月)-043page

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・ 学校の配置について

1) 都市集中型の実業科高等学校の学校配置を、郡周辺に広げてみてはどうだろうか。

2) 奥会津地区において、地域に高校がなくなったら、高校進学を断念しなければならないことにもつながってくる。教育の機会均等及び教育費の負担の不公平について考慮いただきたい。

3) 小さい学校であっても、地域に密着した学校として大切にしている。統廃合については、なんとしても考え直してほしい。

4) 本県の学校配置は、おしなべて均衡しており、総じて地域社会の一翼を担い、地域づくりと地域振興に寄与している。

 

会津地区

 

会津地区

 

・ 男女共学の在り方について

1) 男女共学は、異性との距離の取り方や緊張の保ち方などを学ぶことができると同時に活力のバネとなり、低迷している大学進学率の大幅なアップにつながるのではないかと思う。

2) 高齢化、労働不足等の時代に対応して、男女が同等の知識・技術を身につけることが必要であり、完全男女共学化を積極的に推進することを望みたい。

3) 高校の段階でなぜ別学なのか、その理由は見当たらない。時代の流れを理解し、男女参画型社会を築いていかなくてはならないと考える。

4) 男女共学を現在の条件で、既存の高校を変更していくことには反対である。現在の高校を改廃するのでなく、会津若松市内に男女共学のモデル校を新設して欲しい。

5) 男女共学、男女別学には、それぞれのよさあるいは問題点もある。早急に別学を共学にする必要はない。

6) これからの人生に夢と希望を与えてくれる貴重な高校三年間であるから、共学化するについては、別学の高校も残し、共学と別学を選択できるようにしてほしい。

・ 高校入試の在り方について

1) 入試選抜の判断基準を明確にしていって欲しい。

2) 調査書と学力検査の比率を5対5とするとあったが、学力検査の比率をもっと下げないと地域格差が大きくなってしまうのではないか。

3) 面接の時間を多くとり、子どもたちの考えや希望をじっくり聞くなど、多様な選抜の機会を作って欲しい。

4) 普通科と職業科の募集定員の比率が希望者と10%程度の差が見られるが、進学したい学校への選択をめざすのであれば、これを早急に是正してほしい。

5) 学区制の不公平をなくしたり、進路決定の参考となるパンフレットの作成などもお願いしたい。

6) 都市部高校の定員の適正化を図るようお願いしたい。

7) 各教科の定員をある一定枠で決めないで、増減を弾力的に考えていただきたい。

8) 体験入学を三年生だけでなく、一・二年生まで広げてほしい。

9) 学習能力のある生徒、運動能力のある生徒には、推薦入学の枠の拡大を願いたい。

10) 40人学級では35人なら再募集しないとか、定員以上でも一定の上限を設けて受け入れる等、柔軟に対応してほしい。

 

県南地区

 

県南地区

 

・ その他

1) 高校定員の大幅増加が学力水準の低下をもたらしたと考えられる。今後は定員を削減し学力の向上を図っていくことが必要である。

2) 国際理解が重要な問題として論議されている中で、高等学校は外国留学生に広く門戸を開くようお願いしたい。

3) 実業高等学校の学校規模を小さくし、特色を持たせ、密度の濃い教育ができるようにすれば、高い教育効果が期待できると思う。

4) コンピュータを小、中、高の授業に積極的に取り入れてコンピュータ教育を行いながら、会津大学を中心とした特色ある地域づくりに取り組んで欲しい。

 

 

 


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