教育福島0174号(1993年(H05)10月)-017page
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「心身障害児の適正就学のために地域の人々や保護者の理解と協力を得るにはどうすればよいか。」
2) 出席者数 九十一名
3) 問題提起者
・石川町教育委員会
指導主事 飯島裕
就学指導については、関係機関の協力を得て、就学相談や家庭訪間を中心に行ってきました。
保護者は特殊学級に入れることへの心配があり、それを早く取り除いてやることが大切です。
そのためには、学校教育活動全体の中で、心身障害児理解のための教育をする。
保護者に対しては、PTA活動等を通して各家庭へ働きかける。また「行政だより」や「広報」等を活用する。との発表がなされました。
・福島県立西郷養護学校
教諭 加藤浩二
平成三年度に文部省から「心身障害児適正就学推進研究」の指定を受け、取り組んできた概要について発表がなされました。
その成果として、次の五点をあげていました。
1) 継続的な調査、相談、就学指導の実施により、適正な就学を図ることができた。
2) 数回の個別体験学習を行ったため、その都度、保護者との話し合いもでき、信頼関係を深めることができた。
3) 幼児教育担当者や保健所の家庭指導員と障害児について共通の話し合いの場をつくることができた。
4) 教育委員会、福祉事務所等関係機関と連携を深めることができた。
5) 校内における適正就学の意識向上を図ることができた。
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(三) 第三分科会
1) テーマ
「適正就学のために、学校はどのように取り組めばよいか」
2) 出席者数 六十二名
3) 問題提起者
・石川町立石川小学校
教諭 増子右多子
特殊学級在籍の児童生徒は、減少の傾向にある。また障害も多様化・重複化している。このような現状での学校の就学指導の実際について、次の四点を課題とした発表がなされました。
1) 一年生は、観察期間がほしい。
2) 複数担任制度等の運用がほしい。
3) 特殊教育がよく理解される必要がある。
4) 市町村間の横の連携と研修の場がほしい。
・福島県立石川養護学校
教諭 深谷久子
石川地方就学指導審議会を通して適正就学の取り組みがなされているが、特に本校では保健所主催の幼児発達相談会や交流会等に積極的に参加している。
そこでは、中央児童相談所相談員や心理判定員、療育センター医師等との連携のもとに相談機能が充実している。
適正就学のため積極的に地域社会に働きかけ、専門機関との有機的な連携を深めながら、早期から保護者の多様なニーズにも対応している。との発表がなされました。
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