教育福島0174号(1993年(H05)10月)-037page

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(1) 生涯学習ボランティア活動総合推進委員会の設置

本事業を推進するための方向づけと全般的な促進に係る企画、助言、連絡調整、評価等を行います。学識経験者、ボランティア関係団体の代表等十二名の委員で構成されています。

(2) 「活動の場」の開発

1) ボランティア活動に関する調査

県民のボランティアに関する意識と活動実態、ボランティア活動への参加希望等について調査し、ボランティアの「活動の場」の開発の資料とします。県内全域から千人の方に回答を依頼しています。

また、これとは別に、モデル事業の委託団体等で事業実施に当たって、受入れ先のニーズ等を把握するための調査研究も行います。

2) ボランティア活動開発事業の実施委託

ボランティアを必要とする「活動の場」を開発するために、モデル的事業を委託して実施します。本年度は、安達町、西郷村、海浜青年の家、ボーイスカウト、ガールスカウトの五団体等に委託しています。委託団体等では、それぞれ実施に当たって事業の構想や運営等の全般について協議を行う企画委員会を設置し、年間三十時間を下回らないモデル事業を実施することになります。

 

[モデル事業の紹介] (表1参照)

海浜青年の家では、所で行う諸事業を通して、主体的な社会参加を促すボランティア活動の「場」を提供しながら、「活動の場」の開発に取り組んでいます。

この事業の参加者は、中学生、高校生、大学生、 一般成人合わせて四十三名で、テント設営や野外炊飯などの野外活動の知識や技術を研修し、その学習成果を生かして施設におけるボランティア活動や環境美化活動などに取り組んでいます。

(3) ボランティアバンクの開設

活動の場に関する情報の収集、整理、提供、ボランティア活動希望者の登録と紹介等を実施するボランティアバンクを開設します。

 

(4) ボランティアセミナーの開催

ボランティアに関する研修や実践活動の成果の交流を図る機会として、ボランティアセミナーを開催します。本年度は十二月十一日(土)に郡山市民文化センターで開催する予定です。

 

四 おわりに

ボランティア活動を経験した人の言葉には、4つのキーワードがあります。それは、「人」との出会い、「自分」との出会い、「未知」との出会い、普遍的な「価値」との出会いです。県民一人ひとりの自立と相互の共生、共学を高めるため、事業の充実に努めていきたいと思います。

 

ボランティアによる野外活動の準備作業

ボランティアによる野外活動の準備作業

 

(表1)海浜青年の家におけるモデル事業の実施内容

 

実施日時間事業名場所事業内容
1)7月17日(土)セミナー(開講式)当所顔合わせ会、所長講話、活動内容の説明、施設見学
2)7月24日(土)3海水浴及び海水浴場清掃当所及び海岸海水浴補助員
海水浴場清掃
3)7月29日(木)〜30日(金)キャンピング(自己研修)当所キャンピング体験(テント設営、野外炊飯、キャンプファイア、テント撤収)
4)8月11日(水)4キャンピング(研修生対応)当所研修活動(キャンピング)補助員
5)8月21日(土)3海岸及び松林内清掃当所及び海岸海岸清掃、松林内清掃
6)9月4日(土)3野外活動.スコア0L当所研修活動(スコアOL)補助員
7)9月11日(土)45日制・魚釣り大会当所及び浦内学校週5日制対応事業(魚釣り)補助員
8)10月2日(土)3ハイキング・砂の芸術当所及び海岸研修活動(ハイキング・砂の芸術)補助員
9)10月17日(日)3グランド整地作業当所グランド整地作業
10)11月13日(土)35日制:秋を楽しむ(サイクリング)当所学校週5日制対応事業(サイクリング)補助員
1)12月11日(土)35日制・竹細工をしよう当所学校週5日制対応事業(竹細工作り)補助員
12)1月8日(土)35日制・エンジョイウインター(凧作り)当所学校週5日制対応事業(凧作り)補助員
13)1月23日(日)閉講式当所分散会、修了証交付

 

 

 


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