教育福島0175号(1993年(H05)11月)-013page
特集〔1〕
情報教育の視点と教材化
構報技術教育の発案をめざして
福島県立郡山北工業高等学校
一 学校および情報教育の概況
本校は機械科、電気科、電子科、情報技術科、建築科、化学工学科の六学科を設置し一学年十学級の編制で、生徒総数は現在千百十六名一内女子は百七十七名一である。
前身の郡山工業高等学校及び郡山西工業高等学校を統廃合し、昭和五十二年に「調和」、「創造」、「特色」を校訓として創立されたものである。
卒業生は県内外の工業の各分野において、中堅技術者等として幅広く活躍している。
以下、本校における情報教育についての考え方と現況を紹介する。
1、情報教育の校内組織
時代の変化と生徒の進路に対応するため、本県工業高等学校においては、昭和四十年代半ば頃より情報教育を推進して来た。
本校においても創立時に情報技術科を設置し、学校全体としての効果的な施設・設備の利用と指導法の研究を行うために、教頭、教務主任、工業各科の主任、理科主任および各科の情報教育係から成る「情報教育委員会」を設置し、情報教育に関する重要事項について審議を行っている。また、具体的な計画や実際の運用については各科の情報教育係から成る「情報教育センター」を設置して行っている。
情報教育センターの業務の範囲は年々増大し、工業の各学科だけでなく、教務部、進路指導部、図書部、体育科等との連携や、学校全体としてのデータベースの確立が一つの大きなテーマとなっている。
また、技術の変化に対応した設備の導入および教材の開発と指導法の研究も大きな課題である。
2、情報教育の位置づけと指導体系の変化
工業の各分野における情報技術化があらゆる領域に拡大した今、次のように現状を捉えることができる。
(1) すべての学科の教育目標の中
校舎全景
本校の設置学科と生徒定員
校内における情報教育組織及び業務