教育福島0175号(1993年(H05)11月)-018page

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4、情報技術科

工業の分野における情報技術を幅広く専門的に学ぶ学科であり、学習する言語もBASIC、FORTRAN、アセンブラ、C言語、COBOLと数多く準備し、計測、制御、通信の分野においてもすべて情報技術を活用した学習を行っている。

また、コンピュータも大型汎用機(日立・M630/30)を導入して、これと五十五台のパソコンを接続し、生徒が汎用機を同時に使用できるタイムシェアリングシステムを構築している。これらのシステムによってオンラインによるFORTRANやCOBOLの学習、そしてOSやコンピュータアーキテクチャの理解へと発展させている。

パソコンを汎用機から切り離したオフラインとしての使用も多く、各種言語やアプリケーションソフトを活用した学習を実施している。

いずれも専門科目の学習と実習との関連を図りながら、効果的な指導を行っている。

学習をするコンピュータ言語の種類とその時間数は他学科に比べて最も多く、プログラミングに強い生徒の育成をねらいとしている。同時に生徒の進路希望に合わせ、ハードにも強い生徒の育成を目指して課題研究等にも積極的に取り組んでいる。

またポケコンやパソコンによる制御・計測関係の回路基板一約二十種類一の大半は教師、生徒による自作のものであり、これらを活用して各種の実習を行っている。

近年急速に普及しているC言語や通信関係の指導に力を入れていることも学科の一つの特徴である。

更に二年次より通産省の第二種情報処理技術者試験に向けての講習会を実施し、その合格を目標に生徒の実力養成を図っている。

 

5、建築科

建築界においても多面にわたって情報化が進行しており、特に測量や自動設計製図一CAD一、構造設計、デザイン、パース等の分野において情報技術が数多く用いられている。

基礎教育としてBASIC言語による計算と測量データの処理を導入し、面積計算やグラフィック技術等の習得へと発展させている。

また実習や課題研究において、建築専用のCADや簡易CADを用いた木造住宅の自動設計を指導し、それらの操作方法や活用法を習得させている。(資料5)

CADは二次元的な製図から建物の意匠設計や地形などの立体図の作成などと広く活用されており、設備の充実を図ると共にそれらの指導を更に充実させたいと考えている。

次に建築科における学年ごとの情報技術教育の実施時間及び実施内容を(資料6)に示す。

またBASICの各学年における学習内容と検定試験の関係は(資料7)のとおりである。

 

各種言語によるプログラミング実習(情報技術科)

各種言語によるプログラミング実習(情報技術科)

 

模型製作

模型製作

CADによる図面作成

 

 

 


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