教育福島0175号(1993年(H05)11月)-020page
資料7 学年ごとの学習内容
6、化学工学科
多くの化学工場においても、プラントに代表されるようにコンピュータによる計測と制御、管理がメインとなっている。
他学科と同様に一年次におけるBASIC言語によるプログラミングの学習の後に、ワープロや図形処理を利用した各種の工程図の作成、および表計算ソフトを活用した数値計算などアプリケーションソフトの有効活用に力点を置いている。
また、化学関係の制御・計測についてもコンピュータによって行うために、次のような教材製作を進めて来た。
1)温度計測システムによる中和滴定装置
2)PH計測システムによる中和滴定装置
3)流体におけるうずのシミュレーション
4)温度制御ユニットの製作
ただし、今後は制御・計測用パソコンの充実をはかり、班ごとの実習を展開して行く必要がある。
今年度は三年次において表計算ソフトを指導し、「確率」、「統計」、「微分法」へと発展させた指導を実施している。次はそのテーマ例と生徒の感想である。(資料8)
1)画鋲を転がす実験を数多く行い、針が上を向く「確率」を表とグラフに表す。
2)一定の長さに目分量で切ったテープの実測値をヒストグラムに表す。
3)一定の面積の紙から作る箱の体積の最大値を求めるために、「微分法」の考え方を表計算で実現する。
PH計測による中和滴定装置(化学工学科)