教育福島0175号(1993年(H05)11月)-046page
教育事務所発
〈わたしの学校・ぼくらの活動〉
会津教育事務所
〒965会津若松市追手町7番31号
TEL (0242)29−5200
平成5年度教育広聴会(会津地区)
コミュニケーション能力の育成
−ティーム・ミーティングを通じて−
西会津町立西会津中学校
国際化の進展に対応し、国際社会の中に生きるための必要な資質を培うという観点から、特にコミュニケーション能力の育成や国際理解の基礎を養うことが重視されています。西会津中学校におけるAETとのティーム・ティーチングを中、心にすえた先進的な研究は、生徒たちのコミュニケーション能力や国際感覚の養成に大きな成果をあげました。
いつでも
どこでも
誰とでも
コミュニケーション
西会津町では、昭和六十二年度以来現在まで、毎年ジェットプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)及び町単独事業により英語指導助手(Assiistant English teacher以下AETと記す)を招致しています。本校では、毎週月、水、木の三日間、六学級でそれぞれ一時間ずつ、AETとのティーム・ティーチングによる授業を行っています。
平成四・五年度の二年間、文部省よりティーム・ティーチングの推進校として指定を受け、「コミュニケーション能力の育成」−AETとのティーム・ティーチングを通して−を主題に研究してきました。去る十月七日には、日々研究していることの一端を公開発表し、多くの先生方に見ていただきました。生徒たちは、県内外の先生方の参観にもかかわらず、普段どおりの学習を展開することができました。英語によるコミュニケーションがねらいであり、特に「いつでも、誰とでも」がモットーなので、公開授業に参加した先生方にも英語で話しかけ、コミュニケーションを図る機会になりました。
更に、「人は環境をつくり、その環境は人をつくる」の言葉を原点に、国際色豊かな環境づくりのためにも力を入れてきました。その一つとして、空き教室を利用し「国際室」をつくりました。各国大使館から取り寄せたガイドブック等の展示、また、ビデオ、OHP等の教育機器の設置により、授業やクラブ活動をはじめ、日常生活のいろいろな機会を通して活用が図られ、生徒たちの交流の場ともなっています。
いつでも、だれとでも……(公開授業)
各国の資料を備えた「国際室」