教育福島0176号(1994年(H06)01月)-006page

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新年のあいさつ

 

二十一世紀の新しい生活圏

 

−美しいふくしま−の創造を目指して

 

福島県知事

 

佐藤栄佐久

 

新しい年の門出に当たり、県民の皆様の御多幸を心からお祈り申し上げます。

 

新しい年の門出に当たり、県民の皆様の御多幸を心からお祈り申し上げます。

昨年は、内外情勢が大きく変動する中で、本県においては、二百十二万県民待望の福島空港の開港、我が国初のコンピュータ理工学部を擁する会津大学の開学、また、一年後に開催を控えたふくしま国体へ向けての施設設備が着々と図られるなど、本県が二十一世紀に飛躍するための基盤づくりが進んだ年でした。さらに、県人口の増加、県民所得の向上など県勢は着実に伸展しており、これもひとえに県政に対する県民の皆様の御支援、御協力の賜と深く感謝申し上げます。

一方、低温・日照不足などの異常気象による戦後最大の農業災害、コメの部分開放の政府決定に加え、県内経済の低迷の長期化が懸念されているところでありますが、これらに対し、今後とも、県としても万全の対策を講じてまいる考えであります。

さて、本年は、「二十一世紀の新しい生活圏−美しいふくしま一の創造」を基本目標とする県の長期総合計画「ふくしま新世紀プラン」の推進の二年目にあたり、私は、計画を本格的に具体化するための重要な年であると位置づけ、人を中心とした基本理念の下に、人づくり、くらしづくり、仕事づくり、基盤づくりの四つの柱に基づき積極的な施策を展開してまいります。

まず、人づくりについては、活力に満ちた児童生徒・青少年の育成や会津大学等の高等教育機関の整備、さらには生涯学習推進のための基盤整備や各分野における世界との多様な交流の充実などにより、地域に根ざし、世界に伸びる人づくりを図ってまいります。

次に、くらしづくりについては、保健・医療・福祉サービスの充実、環境の適正な管理や交通安全対策等による安全で安心できる生活の確保、さらには、人にやさしいまちづくりの推進などにより、快適で健やかな生活の実現に努めてまいります。

また、仕事づくりについては、新しい時代に向けた経営体の育成などによる高生産性・高付加価値型の農林水産業の展開、研究開発機能の強化などによる工業の充実、さらには商業・観光の振興などにより、魅力的で多様な産業の集積を進めてまいります。

さらに、基盤づくりについては、広域的な地域づくりの推進、福島空港や高速自動車道の整備などによる国内外との交流ネットワークの形成、さらには本県独自の情報の発信などにより、個性豊かな、世界に開かれた県土の創造を目指してまいります。

私は、これら諸施策の一層の効果的な推進のため、行政機構改革を実施し、行政サービスのより一層の向上に努めてまいりますとともに、新たな本県の飛躍のため最善の努力を傾ける決意でありますので、県民の皆様の一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。

 

 

 


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